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オットーという男(2022)

マーク・フォースター監督「オットーという男」を観た。2015年公開のスウェーデン映画「幸せなひとりぼっち」を、トム・ハンクス主演でリメイクした作品。

最愛の妻に先立たれた主人公オットーは、仕事も辞め、電気や電話も解約し、妻の後を追うつもりでいた。しかし、そんなところに、向かいの家に移民一家が越してくる。陽気な女性マリソルと夫と2人の娘たち。

彼らは絶妙なタイミングでオットーの生活に割り込んできて、オットーは何度も死ぬタイミングを逸するのみならず、なんだかんだと身の回りの手伝いをさせられ、彼らの暮らしにどんどん巻き込まれていく。

その結果、偏屈に振る舞っているオットーの"実はいい人"っぷりが徐々に表出し、彼の人生は思いがけない方向に変化していく… という、ちょっとステキな人情話。

明るく元気で周囲の人まで幸せにしてしまうマリソルというキャラクターが眩しく、抜群に素晴らしい。彼女を演じたメキシコ人女優マリアナ・トレビーニョはお見事な演技。

最近では珍しいほどに"奇を衒わない"すんなり普通に良い映画で、そういった映画のニーズにはピッタリお応えできる一作です。

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