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Zola ゾラ(2021)

ジャニクザ・ブラヴォー監督が「Zola ゾラ」を観た。

アザイア“ゾラ”キングという人物が、2015年に自らの体験をTwitterに148のツイートとして投稿したものが雑誌に取り上げられ、大きな話題となり、スタジオA24が映画化したという… 一般人のツイートが映画になるという新しい時代の流れを感じさせる作品。

デトロイトのウェイトレス兼ストリッパーの黒人女性ゾラは、店に客としてやって来た、同じくダンサーの白人女性ステファニから、出会ったばかりなのに唐突に“一緒にフロリダに躍りに行ってたくさん稼ごう”と誘われる。

躊躇しながらも、気の合うダンサー仲間という意識が勝って誘いに乗ったところ、悪夢のような48時間を経験することになる… というお話。

よく知らない人から稼ぎの良い話を持ちかけられてついていったらロクなことはない。というのは誰しもが想像できる流れなのですが、まぁ、そんな話です。

職業差別、人種差別などの要素も盛り込みつつ、ありそうで後半かなり盛ってそうなおっかない話を、とてもかわいいネオンサインのような煌びやかな映像とふわふわした音楽、効果音で飾り、いかにも雰囲気重視の「A24案件」らしい仕上がり。

映像と音楽で中和されているが、なかなかハードなシーンが多いR18+映画なので、そこは気をつけて。

ステファニを演じるのは、「アンダー・ザ・シルバーレイク」で主人公を闇の世界へと誘う謎めいた美女を演じたライリー・キーオ。今回もまた同じような立ち位置のキャラなんだけど、実に合ってる。近づきたくなるが、近づくと危なそうな不思議な魅力。

個人的に好みの作品ではないが、評価が高いこともわからなくはない。

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