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タミー・フェイの瞳(2021)

東京国際映画祭で、マイケル・ショウォルター監督の「タミー・フェイの瞳」を観た。

"全米で最も成功を収めたテレビ伝道師、タミー・フェイとジム・ベイカー夫妻の史上最大の栄光と失墜"というテーマなんだけど、そもそもそんなに有名な人物と事件を今まで全く知らなかった自分に愕然としつつ、まっさらな感覚で時系列に起きる出来事を観られたことは良かったのかもしれない。

ジム・ベイカーを演じるのは、最近うさんくさい伝道師を演るならこの人の右に出る者はいないんじゃないかと思わせるアンドリュー・ガーフィールド! つい先日の「メインストリーム」に続いて"似た系"のキャラ爆発。

さらに凄いのが、タミー・フェイを演じるジェシカ・チャステイン!!! ベティ・ブープのような口調で喋る無邪気で笑顔ニコニコの若い時代から、テレビで売れてキラキラの時代、そして"厚化粧"と言われながらも明るさを全面に出して頑張る時代を経て落ちぶれるまで、かつて見たことのないさまざまなジェシカ・チャステインが見れる。甲高い声で歌も歌いまくる。見事すぎて降参…。

とにかく、ジェシカ・チャステインの七変化と、実在したこの凄い夫妻のジェットコースターのような人生を見られるだけで十分価値のある2時間でした。

オフィシャルトレイラーを見るだけで、2人の演技の凄さの一端は垣間見れるかと…



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