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355(2022)

サイモン・キンバーグ監督「355」を観た。

インターネットでつながった現代に、あらゆるセキュリティを潜り抜けて電子機器を自由自在に操れ、飛行機を墜落させたり、あちこち爆破したりも出来る、世界にひとつしかないハイテクデバイス(しかもスマホくらいの大きさで運びやすい)が映画冒頭から登場し、あとはこのデバイスを世界中の諜報機関や悪者どもが奪い合うというお話。

最初は敵対していた各国の凄腕女性エージェントが、やがてタッグを組んでチームとして悪に立ち向かう。ジェシカ・チャステインを中心に、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴが華麗なアクションを繰り広げる。

…わけなのですが、先に書いた通り物語が凡庸。アクションシーンは豊富なんだけど、なんだかガチャガチャしていて演出が冴えず、やたらめったら暴れているだけのB級アクション映画風な仕上がりになっている。せっかく女優陣が頑張ってるんだけど、生産性が悪い感じ!?

ジェシカ・チャステインは自ら本作をプロデュースしているので、こういった映画がやりたいみたいだけど、今ひとつしっくり来てないので、この路線に拘ると俳優としての格も下がってしまうのではないかと心配です。余計なお世話だけど。
(最近だと「タミー・フェイの瞳」なんてサイコーの演技見せてくれてるんだけどなー)

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