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ジャンヌ・ダルク裁判(1963)

ロベール・ブレッソン監督の1963年作品で、第15回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した「ジャンヌ・ダルク裁判」を見た。

実際の裁判記録を元に、ジャンヌ・ダルクの裁判から処刑までの正確な再現を通して、ジャンヌの苦悩や葛藤を描く。

75分の尺で、裁判の過程を再現していくので、無駄がなくシャープな仕上がり。神の声に従って正しい行動をとったはずのジャンヌが、文字通り"魔女裁判"にかけられて追い詰められながらも、それでも負けずに信念を貫こうとする姿は、凛々しくある一方で、儚く弱々しくもある。

本作の中軸となるジャンヌを新人俳優として演じたフロランス・ドゥレは、その後、作家や学者として活躍している。


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