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小さな恋のメロディ(1971)

ワリス・フセイン監督「小さな恋のメロディ」を久々に見た。あやふやな記憶の中では、もっとふんわりした幼い恋の物語…という印象が残っていたのだが、これが全く違った。

ロンドンの学校を主な舞台に、厳格な教師や、自分勝手な大人と、そんな大人たちに無理やり抑え込まれることを良しとしない子供たちとの対立を描く。この対立がなかなかのもので、かなり過激なやんちゃっぷり。権威を振りかざす大人と自由を求める子供たちとの戦いは、なるほどアラン・パーカーの脚本だ。

とてえも愛らしい主役2人の初恋はとても清々しく真っ直ぐで眩しい。走り出した恋は止まることを知らず、ラストシーンまで一気に駆け抜ける。子供たちのやんちゃっぷりと純粋な恋心が絶妙なバランスで、いつの間にか彼らに声援を送っている素敵な映画です。


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