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ついに海外旅行再開~7年ぶりの釜山で思ったこと(前編)

ご報告が遅くなりましたが、去る1月13日~15日にかけて韓国・釜山に出かけていました。
コロナ禍前は近隣諸国を中心に年1~2回程度海外旅行に出かけていた私たち夫婦ですが、2020年2月に駆け込みで出かけたハノイ旅行以来実に4年に亘り海外に飛べない状況が続いており、正直なところ気が滅入りそうでした。

それだけに、ある種のリハビリ的な意味も込めて実行に移した今回の釜山旅行で趣味の品々を買えたり、名物のテジクッパブ(豚肉のクッパ)やケジャン、韓国式中華料理といったグルメを楽しんだりできたことは、他に代え難い心の栄養を与えてくれました。

前置きが長くなりましたが、今日は、コロナ禍以降初の海外旅行、そして2017年以来自身7年ぶり7回目の訪韓となった釜山旅行を通して感じたことを箇条書き形式に綴ってみようと思います。

1.関西国際空港から韓国へはチェジュ航空・ピーチ利用が一番

関西国際空港第2ターミナル国際線棟

現在、関西国際空港には第1・第2の2つの旅客ターミナルビルがありますが、このうちの第1旅客ターミナルはコロナ禍後の急速な渡航需要の回復により、チェックインカウンターや手荷物検査場の混雑が顕著になっています。

この混雑は2023年12月のリニューアル工事一部完成により幾分か緩和されたと言いますが、それでも春節のインバウンド客や大型連休による日本人の海外旅行客による混雑が気になる場合は、第2旅客ターミナル発着の国際線の利用をお勧めします。

2024年1月現在、関西国際空港の第2旅客ターミナル発着の韓国路線を運航しているのは、ピーチとチェジュ航空の2社。ピーチですとソウルの仁川国際空港、金浦国際空港に、チェジュ航空ですと仁川・金浦の両空港のほか、釜山の金海国際空港に飛ぶことができます。

2.WOWPASSは優れもの、ただ課題も

WOWPASSチャージ用端末(ロッテホテル釜山)

今回の釜山旅行では、外国人旅行者専用のプリペイドカード「WOWPASS」を利用しました。この「WOWPASS」ですが、街中の有名ホテルや百貨店等に設置されたチャージ用端末で簡単にチャージすることができます。しかも、チャージ用端末では韓国ウォンのみならず、日本円をはじめとする主要各国の通貨の使用が可能で、チャージついでに市中の銀行や両替所よりも優れたレートで両替をしてくれるという優れものです。さらに言うと、「WOWPASS」には交通系ICカード「T-money」の機能も組み込まれており、チャージ用端末(注)や駅のチャージ機などで韓国ウォンをチャージすれば、そのまま地下鉄や広域電鉄(KORAIL)、バスに乗車する際の運賃として利用できます。

(注)「WOWPASS」のカードですが、「WOWPASS」の口座と「T-money」の口座は別口になっています。そのため、「WOWPASS」の口座にチャージした金額は地下鉄や広域電鉄、バスの運賃としては利用できないので注意が必要です。

「WOWPASS」キャッシュレス化が進んだ韓国の大都市ではかなり便利なツールになってくるわけですが、一方で利用に当たっては注意すべき点もいくつかあります。
(1)釜山市内でチャージ・両替ができる場所が限られていること
「WOWPASS」ですが、釜山市内ではチャージ・両替できる場所が一部の高級ホテル、日系ホテルに限られており、この点がソウル都市圏で利用する場合に比べて制約になってくるところは大きな課題点です。
幸い、クレジットカードから「WOWPASS」へのチャージが可能になったこと、東横インに「WOWPASS」チャージ用の端末が設置されたことなど、改善に向けての動きは進んでいるようで、今後が期待できそうです。
(2)屋台や一部の個人商店では「WOWPASS」が使用できないこと
キャッシュレス社会となっている韓国ではありますが、さすがに飲食物の屋台や一部の個人商店では「WOWPASS」での支払いは受け付けていないため、旅行の際は引き続きウォンの現金をある程度携行する必要があります。

3.食費も宿泊費も値上がり


テジクッパブ

コロナ禍やロシア・ウクライナの戦争、人件費の上昇による物価高は万国共通のようで、ここ韓国でもその影響はあちこちに出ているように感じました。
例えば、西面エリアに専門店が数多く軒を連ねているテジクッパブですが、以前は8000ウォンで食べられたものが、気が付けば9000ウォンに値上げされていました。

このほか、宿泊費も台湾や日本ほどではないものの、コロナ禍以前の水準と比べ若干値上がりしている印象を受けました。コロナや国際情勢、人件費の問題に加え、ここしばらく続く円安により、外国通貨に対する日本円の価値が下落していることも、韓国での物価の割高感に拍車をかける一因になっているのかもしれません。

もっとも、宿泊費について言うと、今回の旅行ではHISのパック商品を利用したところ、西面の東横インに大人2人2泊約20,000円(朝食無料)で宿泊できました。まだまだ探せば安く抑える方法はあるわけで、このあたりは旅行者の情報収集能力が問われてくる場面になってくると思います。。

4.日本同様にゴミ箱は少ない


海外で生活されている方、海外旅行に頻繁に行かれる方なら充分にご承知かと思いますが、日本の街には公共のゴミ箱がほとんど存在しないため、コンビニで買った飲食物や鼻をかんだティッシュ、鞄を整理して出たゴミなどを捨てる場所を探すのに苦労する場面が多々あります。
この「公共の場にゴミ箱があまりない」というのは実は韓国・釜山も同じで、今回の旅行で滞在した西面エリア、海雲台エリアでは公共のゴミ箱がほとんど見当たりませんでした。
「海外ならばあちこちにゴミ箱があるから困らない。」このような先入観をお持ちの方は多いと思いますが、韓国の場合は必ずしもそれは当てはまらないので今後旅行される際は注意が必要です。

5.充実したフリーWi-fi


韓国では無料Wi-fiを提供している飲食店や量販店が日本よりも高頻度で見受けられるほか、一部の繁華街にも公共Wi-fiが設置されており、場合によってはWi-fiルーターを持ち合わせていなくてもある程度不自由なくインターネット環境にありつくことができます。

以上、コロナ禍の前後で韓国旅行に起きた変化、7年ぶりに釜山の街を歩いたなかで気が付いたことについて箇条書きにまとめてみました。

この他にも街歩きのなかで感じたこと、韓国のサブカルチャー事情、今後釜山を再訪した際に行きたい場所など、いろいろお話したいことがありますが、記事が長くなってきたので続きは後編でお届けしようと思います。
後編へ続く

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