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ついに海外旅行再開~7年ぶりの釜山で思ったこと(後編)

前編はこちら
先月、コロナ禍以降初の海外旅行で韓国・釜山を訪れたのですが、コロナ禍の前と後とで変わった事柄や、釜山の街を歩いてみて築いたことを前・後編の2部に分けた形で雑感としてまとめています。
今回はその後編として、化粧品店やカフェ、人気のキャラクター商品、そして次に釜山を訪れた際に立ち寄ってみたい場所についてまとめてみました。

6.コンビニより多い化粧品店・カフェ

OLIVE YOUNG(西面サムジョンタワー)

今回、釜山広域市内の西面・水営区・海雲台といった地域でショッピングやグルメを楽しんだわけですが、これらの地域の地下街や商店街に共通して言える特徴は「化粧品店がコンビニよりも多い」ということです。たとえば西面の地下街には、日本の女性ファッション誌でもよく紹介される「OLIVE YOUNG」や各ブランドの直営店、量販店が軒を連ねており、さすがは美容大国というお国柄を感じさせられました。

充実しているのは化粧品店だけではありません。
韓国はカフェ大国としても知られ、お馴染みの「スターバックス」に留まらず、「Angel-in-us COFFEE」、「MEGA COFFEE」、「CAFE PASCUCCI」といった地場のチェーン店が数多くひしめき合っているほか、釜山鎮区の田浦カフェ通りや海雲台区のビーチリゾートなどを歩いてみると個人経営の個性豊かなカフェがあちこちで営業しています。

釜山の街を歩いていると、化粧品店やカフェもさることながら、コンビニや食べ物屋さんの数も日本の大都市の比でなく多く、活気があるように感じました。
賛否両論はあるかもしれませんが、歯科医院や整骨院、調剤薬局、美容院が多く乱立している日本の都市部の駅前商店街よりは、釜山の市街地の方がはるかに賑やかで、歩いていて、暮らしていて楽しい街づくりができているのでは思います。

7.日本よりスターバックスのシェアが高い

韓国スターバックスの2024年新春限定メニュー

韓国国内のスターバックスの店舗数は2023年末時点では1893店。
これはアメリカ(16466店)、中国(6975店)、日本(1901店)に次いで世界で4番目の数字で、人口あたりの店数は韓国の2.5倍の人口が居住する日本よりはるかに多いことになります。
(出典:聯合ニュース2024年2月12日付配信記事

韓国初出店から20数年を経て、すっかり韓国の人たちに受け入れられたスターバックスですが、地域限定メニューや季節限定メニューのバリエーションも日本に負けず劣らず豊富で、今後も韓国旅行の際は最低1~2回はスターバックスに立ち寄りたいと思っています。

8.一時より減った大手ハンバーガーショップ

韓国ロッテリアのプルコギバーガーセット(2011年)

今回、西面や水営、海雲台といったエリアを中心に釜山の街を歩き回ったわけですが、どういうわけか7年ぶりに訪れた釜山の街ではマクドナルドをほとんど見かけず、辛うじて西面の裏通りで1店見つけただけでした。
さらに、ロッテリアに至っては西面や水営、海雲台では1店も見つからず、金海国際空港の国際線ターミナルに1店あるのみでした。
最近見つけたこの記事(KBSWORLD 2018年4月19日付)によると、韓国ではここ数年人件費や賃貸料の高騰、少子化などを理由に、マクドナルドの店舗撤退が相次いでいるとのこと。そして、同時に大都市の繁華街の店舗を減らし、ドライブスルーに対応した郊外型店舗の比率を上げているそうです。
韓国旅行の際にプルコギバーガーやピンスをいただいた思い出のある一旅行者としては、少々寂しい思いもありますが、これも時代の流れということなのかもしれません。

9.やっと韓国にもアニメイトが出店した

アニメイト(西面サムジョンタワー)

日本の全47都道府県に出店しているアニメ専門店「アニメイト」ですが、海外店舗については長年台北・バンコク・ロサンゼルスのみという状態が続いていました。
しかし、コロナ禍の前後に韓国にも「アニメイト」の店舗が進出。釜山でも、西面エリアの若者向けファッションビル「サムジョンタワー」の高層階に「アニメイト釜山店」が開店しました。
取り扱い商品の中心は日本直輸入のアニメグッズと、各種コミックの韓国語版。実際に来店して確かめたところ、売れ筋となっている作品は「推しの子」、「スラムダンク」、「五等分の花嫁」といったあたりのようです。

10.流行りのキャラクター事情

ジャンマン=ルピー

渡航前、女性ファッション誌の記事や家内の口から得た情報によると、韓国では「ジャンマン=ルピー(ZANMANG LOOPY)」、「ティ二ピン」というキャラクターが人気を博しており、あちこちでグッズが販売されているという話でした。しかし実際のところ、「ジャンマン=ルピー」や「ティニピン」のグッズを取り扱っている雑貨店は釜山市内には少なく、前者は西面の「NCデパート」で、後者は「栄光図書」の文具売り場でやっと見つけたという塩梅でした。一方、釜山市内の繁華街や地下街にある雑貨店を覗いていると、どこに行っても「クレヨンしんちゃん」、「ぼのぼの」、「ちいかわ」、「おぱんちゅうさぎ」、「サンリオファミリー」のぬいぐるみや雑貨を見かけました。どうやら韓国では国産のキャラクターよりもむしろ、日本から入ってきたキャラクターの方が人気が高いようです。
ちなみに意外に思われるかもしれませんが、韓国では「クレヨンしんちゃん」のキャラクターのなかでも、どういうわけかアクション仮面ボーちゃんの人気が高いようで、彼らのグッズは主人公しんのすけのグッズと並んで数多くラインナップされていました。

11.次の釜山旅行で行きたい場所、挑戦したいこと

海雲台LCTthesharp

4年ぶりの海外旅行であり、また7年ぶりの韓国旅行となった今回の旅ですが、久しぶりということで時間配分が上手くできなかったこともあり、次回回しとなってしまった観光施設やグルメなども数多くありました。
以下に列挙してみます。

・虚心庁(金井区・ホテル農心の温泉施設)
・釜山都市鉄道(地下鉄)電車の地上区間での撮影
・社稷野球場(プロ野球ロッテジャイアンツ戦の観戦・グッズ購入)
・シグニエル釜山(海雲台LCTランドマークタワーの高級ホテル)
・BUSAN X the SKY(海雲台LCTランドマークタワーの展望台)
・オリーブヤングでのコスメ大人買い
・チャガルチ市場での食べ歩き
・インスタ映えするカフェ巡り
・金井山城のマッコリ
・東莱パジョン(チヂミの一種)
・ダンキンドーナツ
・クラフトビール
・へムルタン
・スンデクッパブ
・フルーツマッコリ
・ミルミョン
・ピンス
・慶州、大邱への小旅行(KTX目当て)

いつになるかは分かりませんが、今年中にもう一度訪韓してこのあたりの再履修を果たすことができればと密かに考えています。
長くなりましたが、自分にとって海外旅行というものは、日頃忙しいなかで見失いがちな自分のかくあるべき姿、そして持つべき考え方を取り戻すための場なのではないのかと思います。
コロナ禍という中断を乗り越え、久しぶりにこのような時間を持つことができたことに感謝しつつ結びとさせていただきます。


釜山の新名所「海雲台ブルーライン」の海辺列車

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