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目次 はじめに 序 1 事変勃発・Bちゃんの入院 2 孫子の兵法・介護の兵法 3 倉庫街…
8月。 Gちゃんは精神病院へ保護入院の身となり、とりあえず酷暑漬けの日々は終わった。 せん…
かかりつけ内科医の紹介状を持って、精神病院へ行ったのは午後のことで、外来の患者 さんはひ…
Gちゃんは要介護2。 しかし日常のことはほとんどできない。 介護士さんの訪問日数をさらに…
Bちゃんのリハビリが始まった。 立ったり歩いたりはできないが、ベッドに横たわったまま足を…
松の内を過ぎるころ、さすがのGちゃんも寒さに悲鳴をあげ、ほったらかしてあったストーブを小…
GBの世代は(例外はもちろんあるであろうが)高齢者介護施設に対して、いい印象を持っていない。 GBが現役世代だったころ、施設の中の高齢者は蔑視と憐れみの対象であり、 「老人ホーム=姥捨て」 と考えられていた。施設に入るということは、家族に見捨てられ、あとはお迎えを待つだけという印象が強かったらしい(最近でもこの感覚の人はいる。SNSを見ているとたまに見かける)。 さきの夏、Bちゃんをショートステイさせようと、私が判断して施設に預けた直後の、Bちゃんのすさまじい反発の理由は
Gちゃんが不思議世界にどんどん入って行くのと入れ違いに、Bちゃんはゆっくりと浮世へ戻って…
Gちゃんの見守りも兼ねて、私は実家の家の中の片付けを再開した。 ゴミ溜め一歩前の小屋をな…
その年の秋。 結腸が破れたBちゃんは市立病院に緊急搬送され、6時間に及ぶ手術の後、入院し…
介護戦を終えたとき 親の見送りについて心残りはなかった。 やれることは全部やったと思う。…
GB籠城戦 老老戦線最後の抵抗 胡麻粒坂の戦い ○△胃腸病院では診察のとき付き添って、…
ドスコイ茶会事件 Gちゃんは自分たちの荒んでいく生活や、隠しようのない衰えが、私に丸…
危ない火の話 Gちゃんの視力があやしいことになってると感じたその日、実家を出たあとで、GBの平時のかかりつけ眼科医院へ電話をかけてみた。 移植手術を勧めてくれた眼科医院で、術後経過も診てもらっているし、医師の診断もされている。 通院患者の目の視力の程度、見え方についてお聞きしたいと言うと、 『お教えできません』 事務の人の素っ気ない返事ではあった。 これは当然で、どこの馬の骨ともわからぬ相手に、患者のことを電話で聞かれて答えるようなことは普通しない。 だが、