旭化成のことをよく知らない人向けの話
土地活用の相談で旭化成の担当者さんと打合せしてきました。
厳密に言えば、旭化成不動産レジデンス株式会社ソリューション営業部という部署で、地権者が所有する土地にマンションを建てたりします。
旭化成の特徴として、他のマンションデベロッパーがやらない集合住宅の権利関係の整理を行っています。
管理組合があるようなマンションでは、権利関係者が100人を超えることも珍しくなくまとめるのが大変です。建替えしたいというニーズもあれば、「建て替えしたくない」「建て替えをしたくてもお金がない」など様々な意見が飛び交うため権利関係の調整が大変で時間もかかるためどのデベロッパーもやりたがらないのが現状です。
さらに耐震性など安全面に懸念があるにも関わらず、分譲マンションの建替えが進んでいないマンションは増えており、社会問題になりつつあります。
2019年に建築されたアトラス四谷本塩町ですが、これは日本初の民間分譲マンションと言われる旧 四谷コーポラス(1956年竣工)の建替えに旭化成が携わっていて、新築時の完成披露会に私も参加させていただきました。
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四谷コーポラス新築当時の扉をラウンジに飾ったりするなど、新築でありながらもレトロな感じも残していてユニークな感じがよかったです。
当社では大手のデベロッパーさんとお付き合いすることは全くと言っていいほどないのですが、今後は、立地や顧客のニーズに応じて上手くビジネスにつなげていきたいと考えています。
これまで私は、大手建築会社は施工費が金額が高いから投資効率が悪いという考えばかりが先行し、検討の土台にすら上がっていなかったのですが、最近はブランド力が持つ資産価値に目を向けるようになりました。
それは地元静岡のオーナーさんが積水ハウスでアパマンを建てて成功しているのを見ているからということもありますが、入居者や買い手の視点で見た時に「良いものにはそれなりの対価を支払う」というニーズが一定層ある(あるいは増えている)ということに気づきました。
例としてあげると白金、麻布、本郷などといった富裕層が住む(ブランド価値がある)エリアではそのような傾向が強いように感じます。
高収入世帯では、利便性、住環境、教育、安全などを考慮したときに住まいに対して支払う対価というのは突出して高くなる傾向があります。
主観的なことを言えば見栄もあるかもしれませんが、このブランドがあることによって資産価値の下落は起こりづらくなり価格が安定します。
逆にブランド立地で安普請なアパートやマンションを建てても、大した評価は得られないわけです。賃料も伸びず、売却価格も上がらない物件になってしまいます。
リーマンショックのような資産の暴落が起これば、相場まで価格が落ちるだろうと考える方もいると思いますが、この考えは常に正しいわけではありません。
現在は現金比率が高まっている状況です。借入の割合が少ないので、クラッシュが起きてもリーマンショックのような信用収縮が起こりづらいわけです。
ショックの記憶が新しいうちは第二のリーマンショックが起こる前にきちんと経済対策を講じると思いますしね。
少し本題からそれてしまいましたが、これまでよりも視点を拡げて不動産の仕事に取り組んでいくつもりです。
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