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コンディショニングジムで働いていた僕が企業専門のコンディショニングサービスをはじめたのか

僕は2018年より、企業専門のコンディショニングサービスを提供しています。それ以前は9年半、都内のトレーニング施設で活動をしていました。

主に、手術後や慢性的な痛みを抱えている方や、スポーツ選手のコンディショニング指導をしていました。

その後、独立をして、今に至るのですが、「なぜ、スポーツクラブや、パーソナルスタジオを開業するのではなく、企業専門のコンディショニングサービスを始めたのか。」その創業にまつわるお話をさせていただきます。

少々長くなりますが、どうぞお付き合いくださいませ。
(こちらの文章は、創業当初に公開した記事を再編しています。)

トレーナーとして、人のお役に立つよろこびを知った20代

高校卒業後、スポーツに関わりたいという思いのみで、上京し、アスレティックトレーナーの専門学校に進みました。アスレティックトレーナーとは、スポーツ選手が怪我をした時の応急処置や競技復帰までのリハビリテーションを主に行う職種です。

専門学校卒業後、東京・広尾にある株式会社R-body projectという会社に就職をしました。

この会社では、一般の方からオリンピック選手を対象に、手術後のリハビリからスポーツのパフォーマンスアップまで一貫した指導をしています。

今では当たり前になっていますが、当時は珍しい、「姿勢や動作評価をし、その人にあったエクササイズを提供」していました。

また、トレーニング施設運営のみならず、「トレーナーの認知の拡大・社会的地位の向上」を願い、トレーナーの育成事業やコンサルティング事業を手がけていました。

「どこで?」「なにをやるのか?」が溢れていた当時のフィットネス業界において、常に「なぜやるのか?」を問い、お客様に提示していたスタンスは専門学校では学んでおらず、衝撃的でした。

また、トレーナーという職人的気質かつ、個人で働くことが多いの職業において、会社組織として、一つのビジョンを掲げ、チームで物事を成し遂げていくということに、魅力を感じたのを覚えています。

在職していら9年半の間、大きなビジョンを達成するために、ファイト一発ならぬ、「気合一発」で常にギリギリの状態で頑張っていました。

明らかに寝不足や疲労のなか業務をしていることを、武勇伝として話をしていたのを覚えています。この経験は私にとってかけがえのない経験です。

多くの方と出会い、様々なことを教えて頂き、夢中になることの素晴らしさを知りました。

また、自分が担当をしたお客様の身体が変わり、そのお客様の生活が豊かになっていく姿を見て、トレーナーとして人のお役に立てる喜びをしれたのも、この会社で得た素晴らしい財産です。

うつ病になって痛感した、当たり前にあった幸せがなくなることの意味

在職後期は、トレーナー職を一度退き、マネジメント業務に専務していました。店舗運営、経理、労務、営業、人事などの業務をし、慣れない業務に四苦八苦の日々。

そんな中、プライベート面でも変化があり、待望の第一子を授かりました。
会社組織での役割の変更と、家族の中での役割の追加により、今までの価値観では太刀打ちが出来なくなっていきました。

会社のマネージャーとして、会社の先輩として、後輩として、家庭の中の夫として、父として、、、、

「立場としての自分」に身動きが取れなくなっていました。
当時の僕は、辛いときに、家族にも辛いと言えず、出来ない自分を責め、また辛くなる。そんな悪循環でした。

後々気がつきましたが、その当たりから、睡眠が浅くなり、食欲がなくなり、趣味への意欲がなくなり、日々の仕事のパフォーマンスが落ちて行きました。

そして、あるとき、膨れ上がった風船が破裂するように、うつ病が発症しました。

うつ病になり、会社に勤務していたものの、開店休業状態になっていました。会社からの配慮により、同僚に業務を依頼し、負担の少ない働き方をしていました。

それまでの頭の中といえば、仕事のこと、家族のことで一杯でしたが、うつ病になってからは、自分の心と身体と向き合う時間が格段に増えました。
その時間の中で、多くのことに気が付きました。

特に「健康である」という当たり前にある幸せの大切さです。

それまでは、自分の成長に伴う会社からの評価や、会社が評価されることによる業界からの会社の評価など、人と比べられるものにフォーカスを当てて頑張っていました。

それはそれで、たくさん成長し、多くの幸せを得ることができましたが、その結果、近くにあるはずだった幸せを失ってしまっていました。

自分のような悩みを持つひとや、その家族を幸せにしたい

僕は仕事が大好きでした。しかし、体調を崩し、働き続けることが困難になりました。いつも自宅に帰ってくるなり、仕事の話ばかりしている僕が、仕事の話を全くしなくなり、ずっと寝てばかりの僕を支えてくれていた妻はとても不安だったと思います。

この経験は「体調を崩すことは、自分自身だけが辛い思いをするのではなく、その周りにいる人も辛い思いをするんだ」、ということを学ばせてくれました。

さらに、「健康であることは、その人自身も、その周りの人も幸せでいられるんだ」、ということを強く実感しました。

このことから、自分のような悩みを持つひとをサポートしたい、と思い、店舗でお客様を迎え入れるそれまでの仕事を辞める決意をしました。

仕事や家庭で手が回らなくなった当時の僕は、勤務先にトレーニングやケアができる環境があったのにもかかわらず、それをする時間や余裕がありませんでした。

それを考えると、施設を構えて不調者を待つのでは、本当に困っている方をサポートすることができないと思い、企業に出向き、不調になりそうな人を未然に防ぐお手伝いができる、出張型のコンディショニングサービスを始めました。

会社で働く従業員が健康であれば、その人自身は幸せはもちろん、その家族も幸せになると思います。また、社内も活性化され、その人が提供するサービスも良いものになるのではないか。

そのような好循環を願い、皆様のサポートをさせていただきたいと考えております。

今日も読んでくださりありがとうございます。

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