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戦術を学ぶ

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戦術に関する記事だけをまとめています。
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#洋書

現代の陸軍の新しい組織構造を大胆に提案したBreaking the Phalanx(1997)の紹介

1990年代に発表された陸上戦の研究成果の中で、特に注目された著作の一つにアメリカ陸軍軍人ダ…

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手っ取り早く戦術の初歩を学びたい人のためのHow to Win on the Battlefield(2018)の…

軍事学で避けて通れないのが戦術の議論ですが、それを一から学習しようとすると、さまざまなハ…

ベトナム戦争で米空軍はどのように戦術を刷新したのか? The Air Force Way of War(20…

1972年12月18日、アメリカ軍は100機を超えるB-52爆撃機を用いたラインバッカー2作戦を開始し、…

地理学者は戦争と地理の関係をどのように考察するのか? Battling the Element(1998)…

戦争は敵との戦いであると同時に、自然の猛威との戦いでもあります。暴風、降雨、極寒、泥濘、…

第二次世界大戦の兵士の社会心理に迫る古典的な業績『アメリカ兵』(1949)の紹介

1945年8月、第二次世界大戦が終結を迎えると、アメリカ社会科学研究会議(Social Science Rese…

戦闘で有利なのは分権的な組織か、集権的な組織か?『指揮か、統制か』の紹介

戦争は不確実で無秩序な状況であるため、可能な限り計画的に部隊の行動を指導できる集権化が必…

【翻訳資料】ハウス「諸兵科連合とは何か」(1984)

現代の戦闘では、多種多様な装備品が使用されていますが、それぞれに利点と欠点があるので、戦況の変化に応じて複数の装備品を柔軟に組み合わせながら運用することが重要です。一つの装備品だけで、あらゆる脅威に対処することは不可能であるといえます。 例えば、陸軍では歩兵の標準的な装備として小火器が与えられています。小火器は口径が20mm未満の銃身で弾丸を発射する火器を意味しており、小銃、機関銃、拳銃、短機関銃、擲弾発射器、散弾銃がこれに分類されます。車載機関銃や戦車の主砲に並行して固定

有料
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独ソ戦を新たな研究成果で見直した『モスクワのための戦い』の紹介

1941年6月22日、ドイツがソ連に対する大規模な攻勢をとったことで、独ソ戦(1941~1945)が勃…

部隊の戦闘力は指揮の構造だけで大きく変化する『軍事力を指揮する』の紹介

戦場における部隊の戦闘力を評価する際には、兵士や装備などを単位とした数量で比較しがちです…

近現代の歩兵小隊の戦闘訓練の歴史的な変化を調査した『戦闘員』の紹介

1914年に勃発した第一次世界大戦では徴兵で集められた兵士がわずかな期間の教育訓練を経て前線…

19世紀から20世紀までの小部隊戦術の変遷を辿る『戦闘に向けて前進』の紹介

イギリスの軍事著述家パディー・グリフィス(Paddy Griffith)の『戦闘に向けて前進:ワーテル…

革新的な戦い方を編み出す軍事組織の特徴を分析した『柔軟性』の紹介

現実の戦争に必勝法のようなものは存在しません。状況の変化を察知し、絶え間なく研究を重ね、…