【僕の好きだったもの⑥~阪急ブレーブス】
はい、読まれる方を置いて、ひたすら好きなものを書くだけの企画、たぶん第6弾。
今回は、「阪急ブレーブス」。それも70年代の黄金期。
ホークスが福岡に来る全然前の小学生・たけうち少年の心をとりこにした。
ほんとにハマった。
あの赤字の「H」の野球帽をいつもかぶっていた。
ああ、あの赤。熱い気持ちが甦る。
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なんで阪急を知ったのか、よく分からない。
(「阪急」と呼ばせてください。昭和は、やはり、「ブレーブス」じゃなくて、「阪急」なのです。)
でも、『野武士集団』にふさわしい個性的な面々。
今のホークスにも似た、個性派集団の姿に、少年の心は踊った。
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そして強かった。
関西という、見たこともない地からやってくる、ワイルドな選手たち。
しかもパリーグ。(あの頃のパリーグは、今と比べられないほど、マイナーだった。)
平和台に来ることなんてめったになかったから、テレビのみで、
巨人やセリーグチームを倒しに日本シリーズに出てくる。
しかも、巨人みたいに上品じゃなくて、無骨で、熱くて、人間臭い。
少年の心は奪われっぱなしでした。
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ああ、懐かしい。
恒例の「ベスト5」。阪急ブレーブスの好きな選手ベスト5、いきます。
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⑤今井雄太郎投手
ダイエーの印象もあるが、れっきとした阪急の大エース。
お世辞にも美しいとは言えない「がに股投法」から繰り出される重い球。眼鏡もかけてた。
20勝もしました。大エース。風貌も相まって、とにかく頼りになる、堂々としたピッチャーでした。
「昭和最後の完全試合」も達成。
https://www.youtube.com/watch?v=2s3C47PBuLo
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④上田利治監督
ここで、監督入れちゃいます。好きだったなあ。あの、厳しくて優しそうな、熱さが。
もう忘れられない、日本シリーズでの、大杉(ヤクルト)の放ったホームラン性の当たりに対して、確か1時間19分の抗議をした。1時間以上、判定をめぐって講義し続けたんですよ。
あれは子ども心に衝撃だったし、勝利への執念。熱い気持ちに魂が震えたのです。
https://www.youtube.com/watch?v=gdQ0cmvBrg4
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③マルカーノ内野手
子ども心に「センス」というものを感じさせてくれた選手。
黙々と、生真面目に、眼鏡かけて、職人的なプレーの連続。
コンスタントでブレがない。こんな冷静な外国人はいない。
その意味で、「日本の職人」みたいな外国人でした。
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②加藤英司選手
3番打者。シュアなバッティング、いつも一杯ひっかけたような表情。
生真面目にやっているように見えないながら、天才的なバッティングで煌めいた。
生涯打率・297。でもあまりコーチなどでは見かけなかったのが残念。
https://www.youtube.com/watch?v=iZdaQj9-0uc
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①山田久志投手
もう言葉は要らない。僕の人生で至高のピッチャー。
山田を真似して、どれだけアンダースローを練習したことでしょう。
沈みこむフォームから、ホップするストレート、鋭いシンカー。
憧れた。団地のブロック塀に向かって、なりきり山田久志で、どれだけ投げ込んだことか。
ファミスタでの変化球の曲がりにも助けられた。
ストイック過ぎたのか、指導者として大成されなかったのだけが残念。
美しい選手でした。
https://www.youtube.com/watch?v=7oAvTogK5fQ
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いやはや、好きなものを書くときは、筆が走る走る。
今回はまた、かなりニッチに言ってしまいましたが、もしも、もしもですけど、共感くださる方がおられれば、語り合いましょう。楽しみにしています!