見出し画像

メンバーがつないだバトンが花開く。改善を積み重ねた物流センター。

うちの会社は、物流の拠点(物流センター)を岐阜県に持っています。何十年も前、祖父の代にアルミの加工場として購入した場所です。今は、国内外で作成された製品を集約・管理し、全国に届けています。

岐阜県の物流センター。近くにはミズノさんの工場もあります。

物流センター、手前味噌ですが素晴らしい職場です。棚卸をしたら差異はゼロ。従業員満足度を測るエンゲージメントサーベイのスコアは毎回全社トップクラス。日々のオペレーションを守るだけでなく、メンバー一丸となって職場改善を続けています。

最近は、SNSの動画作成といった新しい挑戦もしてくれています。その様子をテレビや新聞でもご取材いただきました。

SNS動画撮影の様子。TilTokにアップしているのでよければご覧ください!


今まで、いろんなことで会社のことをご取材をいただきましたが、こうして物流センターのことも外に発信できるようになったことが嬉しくて嬉しくて。
今いるメンバーが素晴らしいのはもちろんなのですが、ここまで物流センターを成長させてきたメンバーたちの努力が花開いたんだなあとその積み重ねを尊く思うのです。

というのも、私が社長に就任した当初、物流センターが遠い位置にあったこともあり、なかなか連携をとることができていなかったんですよね。
日々のオペレーションは回せていたのですが、業務や職場環境をよりよく改善するための提案や実行を本社と連携して行う現場長を採用できていなかったんです。現場のメンバーにも「棚卸で、データと現物に差異がでるのなんて当たり前ですよ。」と言われていました。

何とかしたい。とはいえ、社長になったばかりの私が岐阜に張り付くこともできない。物流の知識もほとんどない。

そこで、父の代から長年本社で総務担当として働いてくださっていた方にお願いしてセンター長になっていただき、まずは現場の声を吸い上げて本社と連携し、職場環境の改善を行うところから始めました。

それはそれで上手く行っていたのですが、次の課題が生まれます。
ラブリコやドローアラインという新しいブランドが生まれたこと、そしてECショップを立ち上げたことです。

新たなブランドが生まれ、これまでにない荷姿の商品を取り扱うように。しかもそれが有難いことに多くの注文を頂きました。

すると、それまでのオペレーションでは処理ができなくなったんです。さらにはECショップを立ち上げたため、お客様への個別配送というオペレーションも追加されました。

回らない事務処理、検品作業、発送作業。
事務作業をずっと頑張ってくれていたメンバーが泣きながら「辞めます」と言い出してようやく事態の大きさに気づきました。

私自身、ブランドの立ち上げや改革に力を尽くしてきましたが、そのしわ寄せが現場に来ることを全く予期できずにいたんです。

本当に何とかしないといけない。

なんとかオペレーションを回しつつ、私が選んだのは、大阪のメンバーたちに一時的に岐阜で改善業務を行ってもらう事でした。

お願いしたのは、新規販路の開拓、営業事務などを全然違う業務を担当してくれていたメンバーたちです。彼らも、物流に関する専門的な知識を持っている訳ではありませんでしたが、真摯に目の前の課題に向き合い、新しいメンバーの採用から、本社への業務移管など数カ月かけてオペレーションの整理をおこなってくれました。

物流センターの中の事務所。当時のメンバーが一緒になってみんなでDIYしました。


そして、物流の知識を持ち、リーダーシップをもって現場の改善を行ってくれる方をなんとか採用(もうそれはそれは必死で口説き落とした)。
その方のリーダーシップで少しずつ改善を繰り返していきました。

棚卸で差異ゼロの知らせを初めて聞いた時はどんなに嬉しかったか。

今の物流センターはそんなたくさんの人たちの努力の上で、今のメンバーたちが挑戦を続けてくれていることで、成り立っています。
みんなのバトンが繋がってじっくり時間をかけて花が開いた、という感じがする。

というわけで、めっちゃ自慢したくなったので書かせていただきました。

みんな、改めていつもありがとう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?