専門特化したら業務の幅が縮まらないの?
前回の記事「なんでアルシエンの弁護士は得意な分野を打ち出しているの?」で書いたとおり、アルシエンの弁護士は得意分野を打ち出しています。
「専門特化したら業務の幅が縮まらないのか」という質問は、事務所説明会などで必ず聞かれるので、特にデメリットは感じていないということを書こうと思います。
今のところデメリットは感じたことはありません
アルシエンの先生方は特定の分野を売りにしています。
そうすると必ず専門特化したら業務の幅が縮まらないかとか、専門特化した分野が廃れたらどうするのかなど聞かれます。
まず誤解を解く必要があるのですが、アルシエンの先生方は特定の分野を売りにしていますが、専門特化しているわけではありません。注力している分野の業務がほとんどという先生はいますが、その業務しかやらないということではありません。
その上でですが、今のところ注力分野を謳うことのデメリットは感じたことはないというのが回答になります。
覚えてもらいやすいです
初めてお会いした方に弁護士ですと自己紹介をすると、ほぼ必ず「ご専門は?」という趣旨のことを聞かれます。
実情として、東京には弁護士がいっぱいいますから、その時に「何でもやります」と答えても全然覚えてもらえないのですよ。
その時に「この分野に力を入れています。なぜなら、こういう理由からです。」と扱っている分野とその分野を扱っている理由を語ると覚えてもらえやすいのではないかと思います。
意外に注力分野以外の依頼も来ます
先ほど注力分野を回答するだけではなく、その分野を取り扱っている理由を一緒に語ると言いました。
その時のポイントは、その分野を扱っている理由を「熱く」語ることだと思います。
自己紹介した際に熱い弁護士と思ってもらえると、「専門外かもしれませんが」と相談してくれることも増えます。
その中から自分が請けられる案件は自分で請ければよいのです。
意外に注力分野と謳っている分野以外の相談もいっぱい来るものなのです。
アルシエンの各先生方も注力している分野を謳ってはいますが、それ以外の業務もやっています。
もしその分野が廃れたら、当然一時的に売り上げは落ちるかもしれませんが、他の分野にシフトしていけばよいだけなのではないかなと思います。
全国からご依頼いただける可能性があります
ニッチな分野になればなるほど全国からご依頼いただく可能性が増えます。
清水陽平先生(ネット上の誹謗中傷対策)、高島惇先生(児童相談所や子どもの問題)、河野冬樹先生(個人クリエイターの支援)などはニッチな分野なので、日本全国からご依頼をいただいているようです。
まだ弁護士になって14年しか経っていませんのでこの先何があるかは分かりませんが、今のところは得意分野を謳うことについてはメリットの方が多いのではないかと考えています。
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