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育成テーマ③ ライフ・ワーク・バランスの重視

あ育成テーマの最後、ライフ・ワーク・バランスの重視についてお話ししていきます。

ワーク・ライフ・バランスではなくライフ・ワーク・バランス

事務所説明会でアルシエンの特徴として紹介しているキーワードの一つに「ライフ・ワーク・バランスの重視」というものがあります。

労働契約法3条3項は「仕事と生活の調和」と規定していますし、一般的には「ワーク・ライフ・バランス」と表現されていますが、これも古巣の小笠原耕司先生の受け売りでアルシエンでは「ライフ・ワーク・バランス」としています。

その心は、ワークよりもライフを重視しようということです。

最近は、小池都知事が「ワークの前に人生、生活をもっと大切に」との思いから「ライフ・ワーク・バランス」という表現をしていますが、2007年から同じ事を提唱していた小笠原先生の慧眼っぷりには驚きます。

※偶然かもしれませんが、都民ファーストの会副幹事長の岡本こうき先生は、かつて小笠原先生のもとで勤務弁護士をしていました。

弁護士は一生涯取り組めるとても素晴らしい仕事ですが健康でなければ続けることはできません。長く仕事を続けるためにはプライベートも充実させた方がよいと考えています。

そのためにも、勤務弁護士のうちから仕事とプライベートを両立させるクセをつけてもらうようにしています。

家庭を大切に

というかことで、アルシエンではライフ・ワーク・バランスを重視しています。

特に家庭を持っている弁護士に関しては、まずは家庭を大切にしようという方針にしています。

ツマー教の教祖であるノースライム先生を筆頭に結婚している先生はみんな家庭が大好きです。

当たり前のことですが男性のパートナー弁護士の先生も積極的に家事育児に参加しています。

弁護士のスケジュールは全員が見られるようになっているのですが、家庭行事や幼稚園・保育園などの行事が入っており、それらの行事のために事務所に来ていないことは一目瞭然になっています。

こうしてプライベートを充実させられるのも、勤務弁護士の先生がパートナー弁護士が不在の間も業務が滞りなく進めてくれているからです。

勤務弁護士にはとても感謝しています。

毎年1ヶ月間の育児休業

私事ですが、私は家庭の事情から、ここ数年、毎年1か月弱くらいワンオペ専業主夫をする期間があります。

子供がまだ幼稚園だった時は、朝お弁当を作って幼稚園に送って行ったと思ったらすぐにお迎えなので、なかなか仕事をする時間が確保出来ず本当に大変でした。

でも、そういう時も事務所の皆でサポートしてくれたので、特に仲の良い依頼者の方以外は私が事務所にいないことすら気が付いていないくらい平常業務は維持できていました。

困った時にみなで助け合うというコンセプトで事務所を作っておいて良かったなと実感しています。

勤務弁護士のプライベートも重視します

そして、勤務弁護士にも、家庭行事や自分の趣味は優先して良いと伝えており、実践してくれていると思います。

そもそも出退勤の管理自体していないのですが、不在の時はスケジュールに不在と入れればよいだけですし不在の理由など聞きませんので、勤務弁護士は好きに休めます。

また、例えばですが、男性勤務弁護士の配偶者が出産ということであれば、出産が予定される月はその勤務弁護士でなければ対応できないという仕事はほとんでいれないようにします。

出産はいつ始まるか全く分かりません。
出産には立ち会いたいでしょうし、産後は事務所の仕事など二の次にして家事育児をした方が良いと思いますので、最初からその時期は仕事をあまり入れないようにしてもらっています。

出産してからも、もちろん休みたい時に休んでよいですし、業務量の調整が必要であれば調整にも応じています。

これまで家庭を持っているケースばかり触れましたが、家庭を持っていない場合でも、プライベートの充実は重要です。
例えば、趣味の用で1週間不在にしますということもありましたが、何の問題もありません。

それと今度詳しくお話ししようと思っているのですが、勤務弁護士にはお盆と正月以外に年に1回5営業日連続休暇を取るように推奨しています。
5営業日連続で休暇を取れば土日を入れて最低9連休になりますし、連休と組み合わせれば10連休になります。
※さすがに勤務弁護士間で休暇時期は調整してもらっています。

当然のことですが、弁護士がプライベートを優先しているからといって依頼者にご迷惑をお掛けするわけにはいきません。
ですので、ご依頼いただいている案件は不在の間も進められるように、業務はきちんと他の弁護士に引き継いで対応できるようにしています。

勤務弁護士のうちから、休むときはしっかりと休むという習慣を身に付けてもらうということもアルシエンの育成における大きなテーマになっています。

なお、女性弁護士の出産・育児に対するサポート体制は、よく質問される部分ですので別の稿でお話しする予定です。


※5営業日連続休暇の理由、出産・育児へのサポートについては、以下の記事で説明しています。




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