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許しがたいもの。自分の加わらないwin-win

June 14, 2022

Transcription

In Britain, Prime Minister Boris Johnson says criticism will not stop his government from sending asylum seekers to Rwanda as planned.

South Korea's Prime Minister warns of "irrecoverable" damage to the economy if a truck drivers’ strike continues after more than one week.

Farmers in Ukraine warn of a poor harvest as Russia’s war halts grain exports from one of the world’s main suppliers.

And in Burkina Faso, news media are reporting details of an attack by Islamist gunmen that killed 79. The military government announced the attack Monday.

訳例

イギリスでは、ボリス・ジョンソン首相が、批判があっても政府の予定通りルワンダに亡命者を送り出すと述べました。

韓国の首相は、トラック運転手のストライキが1週間以上続いた場合、経済に「回復不能」な損害が出ると警告しました。

ウクライナの農民は、ロシアの戦争によって世界の主要供給国の一つである自分たちウクライナの穀物の輸出が停止されれば、(世界は)食糧不足になると警告しています。

ブルキナファソでは、イスラム教徒の武装集団が79人を殺害した事件の詳細を報じています。軍事政権は月曜日にこの攻撃を発表していました。

勝手に探究

イギリスへの亡命希望者をルワンダに送る?どういうこと?
ルワンダはそれでいいの?なんかメリットがあるの?

疑問だらけの政策が先進国のはずのイギリスで決定していたことに驚きを禁じ得ません。これはどんなことなのか調べなければ!

移民の増加に悩むイギリスが、EUを離脱してまで獲得した「国境コントロール権」。しかし、それでも増え続ける難民に頭を抱えていたようです。

「ドーバー海峡を越えてくる不法入国者」の多くは40歳以下の男性です。そんな働き盛りの男性「のみ」ルワンダが引き受けるとのこと。

<英政府とルワンダが交わしたのが5年の期限付きの「移民及び経済開発協定」で、独身男性が対象です。>

こういうこと?

せめて給料はください!

さらに、ルワンダには経済的なメリットもあります。

<英国はルワンダ経済に1億2000万ポンド(約200億円)を投資し、移送された人々はルワンダで亡命申請手続きを行います。申請関連の費用は英国が負担>するのだとか。

200億円をもらって、労働力を手に入れられるのなら受け入れ賛成も分かります。一応「5年のみ」と期限を設けているので、とんでもなく難民が増えることもなさそうですし。

しかも、「独身の男性のみ」を対象としている理由もなんとなく分かってしまいました。

家族がいなきゃ遠慮なくこき使える?

いやいや、多分違います。

これでしょう。

<この大虐殺で、100万人近いツチと、数千人のフツが命を落としたとされている。性暴力の被害者となった女性は少なくとも25万人、孤児となった子どもは9万5000人を超すといわれる。紛争が終わったとき、およそ600万人が生き残ったが、その大半は女性だった。>

1994年の大虐殺。多くの男性が命を落としたことが分かります。ルワンダには男手が足らないのです。難民の受け入れを積極的に行うルワンダにもそうするだけの理由があるってことですね。

そう考えると、女性が多いせいか治安も良く、資源の少ない内陸国であっても積極的な経済政策を行い継続した発展をしているルワンダは、難民の新天地としては比較的よい選択肢と思えてきました。イギリス政府の1億2000万ポンドにもなる投資は借金返済の大きな手助けとなるでしょう(2010年現在、日本円で800億円相当の多額の借金があるそうです)。

先ほどの「奴隷感溢れる」イメージは、今はこんな感じになりました!

主要な輸出品目はコーヒーと茶です

すると、一般的な論調と思われるこんなニュースにむしろ疑問が生まれます。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98537.php

https://www.newsweekjapan.jp/stories/woman/2022/06/post-697.php

リンク先が表示されませんが、批判するのは外国のみならず、イギリス国教会の最高指導者であるジャスティン・ウェルビーカンタベリー大主教や、チャールズ皇太子にいたるまでそうそうたるメンバーが反対しています。

受け入れ先のルワンダがいいよっていっているのに周りがダメだっていうんですねぇ。これでイギリス政府が方針を変えたら、入ってくるはずだった労働力(男手)や1億2000万ポンドはどうしてくれるのでしょう

まぁボリス・ジョンソン首相は批判があってもやるって言っているんで今後を見守りましょう!

むむ!ニュースが入りました!

なんだ、やめちゃった?なんだよ、欧州人権裁判所って!

あれか、どうせフランス辺りがヨーロッパ離脱の腹いせに嫌がらせを考えたか。そういえば、難民がドーバー海峡を渡るには、フランスの海岸までは来ているはず。なんならフランスこそが難民を受け入れればいいのに!さては横断を支援しているな。

英仏は握手の裏では殴り合い?

ルワンダ政府は正式に抗議した方がいいですね。欧州人権裁判所に1億2000万ポンドを肩代わりしてもらいましょう!

ということで、普段はろくでもない国家の代表とみているイギリスを応援してみました。だってルワンダには頑張って欲しいんですもん。

ちなみに、ルワンダで義足を作り続ける日本人がいます。しかも無償で!彼女たちに平穏無事な生活が続くことを祈念します。

参考にしたページ


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