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ミャンマーのクーデターから民主主義国家の進むべき道を考える

March 14, 2023

Transcription

Sweden's Prime Minister Ulf Kristersson says the chance of Finland entering NATO "has increased" as Turkey signals its acceptance of Finland, but not Sweden.

In southeastern Africa, officials say a powerful ocean storm has killed more than 100 people in Malawi and Mozambique.

Myanmar's military government denies troops killed at least 20 people in a village in a minority area where rebels and government supporters are active.

And people withdraw government-guaranteed money from Silicon Valley Bank as the U.S. central bank announces an investigation into the California bank's failure.

訳例

スウェーデンのウルフ・クリステション首相は、トルコはNATO加盟に関してスウェーデンは受け入れないが、フィンランドは受け入れると表明したことから、フィンランドの(NATOに加盟する)可能性は「高まった」と述べました。

アフリカ南東部では、強力なサイクロンにより、マラウイとモザンビークで100人以上が死亡したと当局が発表しました。

ミャンマーの軍事政権は、反政府勢力と政府の支持者が活動する少数民族地域の村で、政府の部隊が少なくとも20人を殺害したことを否定しています。

そして、米国中央銀行がカリフォルニアの銀行(シリコンバレー銀行)の破綻に関する調査を発表している中、人々はシリコンバレー銀行から政府が保証する預金を引き出しています。

勝手に探究

ミャンマーの軍事政権は誰に支持されているのでしょう。

これまで国軍(軍事政権)を支持してきたビルマ族の人たちにとってもクーデターは受け入れがたいようで、民主化を求める国民が軍事政権に抵抗しているのは既報の通りです。

そこで一躍注目が集まるのが、少数民族のひとつであるカレン族の武装組織「カレン民族同盟(KNU)」です。

彼らは当時のビルマが1947年にイギリスから独立して以来ずっと自治を求めて戦ってきました。いわば筋金入りのゲリラです。彼らは人口の7割を占めるビルマ族と長年戦ってきたわけですが、クーデターで状況が変わりました。

軍事政権に抵抗しようにも対抗策に乏しいビルマ族の人たちが、武装して抵抗を続けてきたカレン族との共闘を選んだからです。

https://www.ganas.or.jp/20220610myanmar/

※ ↑ リンクが画像で表示されていませんが、カレン族のルポです。なかなか興味深い話ですので、よろしかったら是非ご覧ください。

「昨日の敵」が都合良く味方の顔をして近づいてきても信用ならないというのはよく分かる話で、カレン族の人たちの胸中は複雑でしょう。

しかし、共通の敵を得て、お互いの利益のために協力するようになったというならクーデターにも意味があったのかもしれません。

ところで、「様々な民族が共生する国家」というのは理想的であっても実際には実現できていません。民族や国籍ごとに特定のエリアに集まり自分たちの生活圏を作り上げていて、本来の意味で「共に生きる」という感じにはなっていないからです。

ならばここは「共生」にこだわらず、そこの住民が住みやすい環境を自分たちで作り上げられるような仕組みにしたらいいと思われます。

注意すべきは、自分の国の一部がよそ者の土地になり、異なるルールで動いていたら反発する人が出ることです。それで溝が深まったり差別が助長されたりするわけですから、移民や難民など外国人問題は一筋縄ではいきません。

民主主義は多数決で決めるのが原則です。しかし、民主主義を機能させるためには少数意見を尊重する必要があります。その意見をどう全体に反映させるかはとても難しい問題で、Yes or Noで是非を問うことはそもそもできません。少数派(たとえば外国人)の意見はいつまで経っても通らないからです。

では、この問題の解決策としてこんなのはどうでしょう。

民族や出身国ごとに特定の地区に集まりがちな現状を、行政を中心にさらに積極的に推し進め、その国のマイノリティに、特定の地区内での多数派(あるいは一定の勢力)になってもらうことが考えられます。それならばどの共同体でも自分が主体となり得るからです。逆に言えば、自分の住む地区が気に入らなければ、自分の望む生活ができる地区に住めばいいという考えです。

自分で住みたい環境を選び、自分たちで決めたルールで生活ができるならその方がいいと考えるのは自然なことなので、今後、民主主義国家はそんな方向に進むような気さえします。

斯くして、国家は共同体の集まりとなり、緩やかな連携を保ちつつそれぞれ独自の方向に発展していく。そんな未来、みなさん、どう思われます?現在多数派の、例えば日本在住の日本人などは心穏やかではないかもしれませんが、そんなときには是非広い心で様々な考え方や生き方を受け入れたいものです。そして、それがその時代に必要なマインドになると思います。

ということで、武装してゲリラ化せざるを得なかった少数民族カレン族の皆さんが念願の自治を達成し、武器を置く日が来ることを願います。

参考にしたページ


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