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ドーパミン彼女 後編

「お父さんから聞いたことないですか?  自分でドーパミンを出す方法があるって」 そんな話しを父から聞いたことはあるが そんな方法あるならもっとして自分で治したらいいやんと思い アホらしくて真剣に聞いていませんでした。内容のことなど全然憶えてなかったのでそう答えると 「そりゃそうですよね。どう考えても おかしいよね」 と言いながら 小声で私に話し始めました。 「お父さんの病気の進行速度がゆっくりだという事は知っていますよね」 と聞かれ私が軽く頷くと 「それがヒントな

    • ドーパミン彼女 前編

      若年性パーキンソン病の父が書いた小説です。 読みやすいように書き直しています。 同じ病気の人、病気じゃない人にも何か伝わるものがあるんじゃないかと思い、公開することにしました。 何か伝わったよ、という方はいいねやコメントいただけると父が喜びます。 意外と長くて微調整にてこずった私も浮かばれます。 後編でいろいろ伏線回収されます。 ドーパミン彼女 「パパ! 今日一緒に行けへん?」 「どこへや?」 「さ ん ぽ」 「散歩か〜。そやな。ひまやし、散歩でもいこか」 「

    ドーパミン彼女 後編