紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本

熱しやすく冷めやすい

鉄は熱いうちに打て!ということで、先日の「読書脳」に続いて、「紙1枚に書くだけでうまくいく プロジェクト進行の技術が身につく本」を読みました。
本自体は昨年の11月に買っていたんですが全然読んでる余裕がなかったもので・・・。

図解が多い本なので全部をまとめるのが難しかったのでプロジェクト進行の必要性とコツ的なもの、プロジェクト譜(通称「プ譜」)の基本情報及び構造の部分まででメモった部分を書いていくことにします。実例や応用はここには書きません。気になった方はぜひご購入をw(そういや読書脳の記事でリンク貼ってなかった。。。)


以下メモ

正解のない状況では正しく問いを立て、人々を方向づける技術が求められる

プロジェクト進行とは、毛角通りの進行を実現するためのものではない

理想と現実のギャップによって生じる混乱や摩擦、無駄を解消し物事を前進させるのが本来のプロジェクト進行である。

「どうしたらプロジェクト成功だと言えるか?」という判断基準を適切に表現する

表現するには2つの条件がある。

  1. 実現することが現実的に可能

  2. 関係者全員にとって実現することに意味がある

「未知の未知」に注意

思いつきもしない想定外のことが起こるのがプロジェクト。どれだけ検討しても「そういうもの」が出てくることは頭に入れておかないといけない。

  1. 既知の既知 : 自分が知っていることを知っている → 自身が知識として持っている

  2. 既知の未知 : 自分が知らないことを知っている → 知識としては知らないが知らないことを知っている(調べるなりすればわかること)

  3. 未知の未知 : 自分が知らないことすら知らない → これに気をつける。自分が全く認識していない(想定に入れていない)事象。

要件定義を乗り切る3つの方法

  1. 整理・整頓 : 要望をそのまま受け取らずに「要求」に落とし込む

  2. 具体化 : 成果物のイラストやモックアップの作成

  3. 死角を探る : 過去の事例から類推してみる

要件定義段階でのミスは後ろの工程になればなるほど影響が大きくなるので、めんどくさくても根気よく、手間を惜しまずに進めていく。

終盤は成果が成果を呼ぶような状態を目指す

これかできるとこれも完成する、のような感じでスムーズに進んだら最高。

スケジュールを守ることだけがプロジェクトの正解ではない

スケジュール厳守だけをやっていてもプロジェクトが成功しないこともままある。今一番郵政んすべきことは何なのかを常に考えるようにする。

どんな仕事でもQCDの三要素を全部満たすことは困難

これは自分にとってちょっと新たな発見だった。まだプロジェクトの品質管理やったことないからちゃんと知らないというのもあるけどQCDすべてを高品質に持っていかなければ行けないんじゃないかと思っていた。(当然、できるならそうするのがベストなのだろうが現実的には難しいらしい)
よって、プロジェクトによってQCDの優先順位やバランスは変わってくるらしい。

プ譜基礎・構造

プロジェクト譜(通称「プ譜」)は、以下の要素で構成されている。

  1. 獲得目標 : このプロジェクトの目標。普通は1つ。

  2. 勝利条件 : プロジェクトの獲得目標が「どうなったら成功と言えるか」「目標が実現したと言えるか」の判断基準・評価指標になるもの。複数ある場合もある。

  3. 中間目的 : 設定した勝利条件を達成するためのあるべき姿(状態) ※〇〇になっている(べき)、〇〇されている(べき)、〇〇ができている(べき)のような表現をする

  4. 施策 : 中間目的を実現するための具体的な行動・アクション

  5. 廟算(びょうさん)八要素 : プロジェクト開始時に与えられているリソース、置かれている環境

廟算八要素の内訳は以下。
・人材
・予算
・納期
・クオリティ
・ビジネスモデル
・環境
・競合
・外敵

プロジェクト譜を作成することで以下の3つの状況を1枚の紙に表すことができる。

  1. ありたい未来の姿(獲得目標・勝利条件)

  2. 今ある現在の姿(廟算八要素)

  3. 未来と現在をつなぐ過程(中間目的・施策)

プロジェクト譜を書く場合にはまず獲得目標から書くこと。よくある失敗として、廟算八要素から書いてしまうと、「リソース的にあれも無理~これも無理~」となってしまっていいことがないらしい。

おわりに

プロジェクト譜については、今までやってきた炎上プロジェクトたちでちょっと作ってみようかなと思いました。どっちにしろこの本は多分何回か読み返すことになりそうです。また、自分が今度から入る案件でも、別に誰かに見せるわけじゃなく、自分用としてちょっと書いてみてもいいかなと思いました。

言ってませんでしたが、今後読んでいく本は今回の本みたいに、テキストや解説書チックな本も読む(使う?)予定なので一応読書カウントには入れるのですが、こんな感じで感想文書くようなアレじゃないのでしばらく更新の間が空きそうです。(アレ?去年の二の舞い・・・・うっ頭が)
というか読書の幅を広げたかったら何読めばいいんだろうか・・・小説って学びになるのかなぁ・・・

というわけでもう2024年の1月が終わってしまいましたが、2月からも頑張って息していきましょう。ごきげんよう。

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