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ミックスヴォイスの迷宮[中編〜地声と裏声の罠]

ヴォーカルトレーナーの竹本です!
本日も音楽ブログをお届けします。

お待たせいたしました!
前回『ミックスボイス』の考察の続きをお届けします。今回はもう少し具体的に掘り下げてみましょう。
果たして今回で収まるのでしょうか・・・苦笑

前回は『ミックスボイスは定義されていない』とお話ししましたが、それではどういったものがミックスボイスと言われているのでしょうか?

よく目にするものは・・・

地声と裏声が混ざったもの
よく言われる言い方ですが、はい。

ミドルボイス=ミックスボイス
ミドルボイスをミックスボイスと捉える考え方です。ミドルボイスとは『地声と裏声の中間』という意味合いで使われてもいます。

・・・の辺りなのですが

・・・ん?

なんと迷宮の中に別の迷宮が・・・苦笑

「地声と裏声」「中間的な声」「混ざる」といういくつかの共通点は見出せますが、そもそも、そもそもです、

地声と裏声って何なのでしょうか??

一般的には・・・

『地声』は、「喋り声」とか「喉声」とか「地声で歌っちゃダメ」とか、割とネガティブなイメージも持たれがちです。「地声=チェストボイス」とする人もいます。
『裏声』は、「地声から裏返った声」とか、「裏声=ファルセット」と同一のものを指すことも多いのですが、「裏声=ヘッドボイス」とする人も多く、様々です。「裏声=ミドルボイス・ヘッドボイス・ファルセット」なんて分け方も目にします。ぬぬぬ。。。

・・・とてもザックリとしたまとめですが(苦笑)、根本的な問題として『裏声と地声』の定義づけに曖昧さがあるのが、理解できるのではないでしょうか。声帯の動きの変化を理解しているかどうかでも、捉え方や発想が変わってきます。
これはなかなか根深い問題です。クラシックとポピュラーの世界でも、解釈や正解が大きく変わってきます。調べていくとたくさんの捉え方に出会うでしょう。

地声とはなんなのか、裏声とはなんなのか、それぞれの説を唱える人が前提としているものを、まず理解する必要があります。

ミックスボイスというものが、基本的には「声域を広げて自在に操りたい!」との純粋な思いによるものなのに、この入り組んだ状態では、入り込んだ者全てが迷子になってしまします。
道中に仕掛けられていいる難解な暗号を、一体どれだけの人が理解できるのでしょうか・・・たいていの人が答えも分からず、迷宮の奥深くまで進んでいくことになります。


さて、、、
『地声と裏声』という呼び方、分け方そのものにも問題があるように思えてきましたね。。
これは困りました・・・思わぬ深みにハマってしまいました・・・

・・・というわけで!
「後編で完結!」となる予定だったのですが、延長戦になります!笑
この先も、ニッチで長いお話が待っていまして・・・苦笑

それでは次のブログでお会いしましょう!笑

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