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個性の探求

ヴォーカルトレーナーの竹本です!
本日も音楽ブログをお届けします。

始めた頃は、「歌が好き!上達したい!」その一心でトレーニングに励んでいる人たちも、年月を経て色々なことができるようになってくると、いつしか自分の歌に対して『個性を出したい』と思うようになっていきます。
プロであればそれはもちろん必要不可欠なものではありますが、ただ趣味で楽しんでいる人たちにさえも、そういった気持ちが芽生えてくるのがとても不思議です。

「職業=シンガー」に限らず、初心者や趣味から始めた人が自分の歌の『個性』を発見していくには、日頃からどんなことを気をつけていけば良いのでしょうか。

◉いろいろな音楽を聴く
人にはもちろん好き嫌いがありますから、好きなものばかりを聴いてしまうものです。それでは狭い世界の中に閉じこもっているようなもの。
自分の音楽性や視野を広げるためにも、様々なジャンル、様々なアーティストの音楽を聴くようにしましょう!
思いがけず琴線に触れる音楽にも出会えるかもしれませんよ。
◉いろいろなアーティストの曲を歌う
“聴く”こともそうですが、歌う歌も偏りがちです。よくある1人のアーティストの歌しか歌わないという人がいます。推しへの愛はとても理解できるのですが、「個性を見つける」という観点からは、少し旅をすることをオススメします。同じアーティストの歌ばかり歌っていると「そのアーティストのものまね」になりやすく、同じテクニックしか身につきません。様々なアーティストから刺激を受けましょう!
◉いろいろなアーティストから技を盗む
「ものまね」も悪いことばかりではありません。そのアーティストの真似ができるようになれば、その人の技が盗めます!
様々なアーティストから歌癖や技(テクニック)を盗んで自分の中に取り込んでいきましょう。得意なもの、合うものが見つかっていけば、それが自分の良い歌癖にもなっていきます。全ては模倣から始まるのです!
◉得意なものを見つける
「アップテンポな曲が得意」「バラードを歌うのが大好き」「ロックをカッコよく歌える」などなど・・・
自分にとって『これは人よりも得意かもしれない』というものを見つけていきましょう!たった1つであっても、それがあなたの得意技になっていきます!
◉人とは違うところや良いところを見るようにする
『個性』の探求は、自分の良い部分や、人とは違う部分を発見していく旅でもあります。
「人と同じ」ということが人にとって安心感に繋がりますが、歌の『個性』ということを考えると、それではあなたである意味がありません。違う部分があるなら、そこに可能性を感じましょう。
そして、良い部分は自分では気づきにくいもの。例えば、「声質がいいね」「声が大きいね」「リズム感がいいね」など、周りの人に褒められたことは、素直に喜んで受け入れましょう!
ここは人とは違うという部分を、自分でも理解していくことが大切です。できなかったことや良くないことだけに目を向けず、“良いところを見る”という思考を心がけることも大切かもしれません。
◉弱点さえも個性に変える
人はとかく自分の悪いところ、できていないところに目がいきがちです。
もちろんそういった弱点の克服はとても大切なのですが、その弱点でさえも自分の『個性』に繋がることがあるのです。「ビブラートがかけられない」「声がこもっている」など、マイナスに評価されがちなことも時にはプラスに働くこともあるのです。弱点も『個性』に転換できるかもしれません。・・・とはいえ、トレーニングをサボる言い訳にしてはいけませんよ(笑) 負けず嫌いの反骨精神も同じように大切なのです(笑)

どうでしょうか?既にできていることはありますか?
このような日々の心がけが、いつか自分にしか出せない『個性』へと繋がっていくのです。そして、

「またあなたの歌が聴きたいです!」

そういってもらえる幸せを、共に味わいましょう!

それでは次のブログでお会いしましょう!

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