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令和に初見でロックマンエグゼ1をコンプした感想【アドコレ】

 いつもお世話になっております。たけしんです。『ロックマンエグゼアドバンスドコレクション』始めました。1から6まで順番にプレイ予定です。まずロックマンエグゼ1をクリアしたので感想を書いていきます。

 先に経歴をまとめておきます。

  • エグゼ1はナンバーマン撃破までは覚えあり、その後はやってない

  • エグゼ2,3は未プレイ、4,5は最序盤だけプレイしたはず、6はクリアしたはずだが内容は覚えていない

  • おもちゃは当時好きだった記憶はあるけど処分済。

  • アニメの記憶なし。プレイ動画は1だけ見た記憶自体はあるけど内容は覚えていない、最後まで見たかもわからない。

 というわけでほぼロックマンエグゼ素人です。よろしくお願いします。

感想まとめ

 ロックマンエグゼ1は楽より苦が圧倒的に多い苦行ゲームなので、楽しくなかったです。やらないほうがよいです。
 
世界観、グラフィック、音楽、UIはかなり良いですが、ゲーム体験の部分は序盤以外全く面白くないです。エグゼ1の良いところは別のシリーズに受け継がれているため、エグゼ1をやる必要はないです。苦行をしたい人ならどうぞ。

プレイ環境について

 詳しい感想を書いていく前にプレイ環境について触れておきます。
 Steam版『ロックマンエグゼアドバンスドコレクション』でプレイしており、バスターMAXモードはOFFで遊びました。クリア後、稼ぎ中はMAXモードONで遊びました。

 事前情報等についてですが、ロックマンエグゼというゲームに関しては全く情報を入れないというのはアンフェアだと感じているため、過去にロックマンエグゼをやり込んでいる友人を情報源にして遊びました。友人は自分になるべく苦しんで欲しいとのことなので、知識チートプレイにはなってないと思います。たぶん。攻略サイトはクリア後チップ集め中に解禁しました。

 水道局クリア後、苦痛に耐えかねて配信チップのフォルテを解禁しました。友人にチップトレーダーの仕様を教えてもらったため何度かセーブリセットしてフォルテを増やしており、最終的にフォルテ3枚で遊んでいます。

いいところ

 改めて、世界観、グラフィック、音楽、UIは素晴らしかったです。今でもほとんど陳腐化していない世界観設定、ナビと人、バトルチップとPETなど、面白い要素がてんこ盛りで、改めて素晴らしいと思います。

 グラフィック、音楽、UIもすばらしく、その後のシリーズにほとんどそのまま使われている完成度の高さにうなりました。操作時のSEの良さやレスポンスの良さはやみつきになり、本当に素晴らしいUIだと思います。
 個性豊かなウイルスとそのバトルチップは見ているだけでとても楽しく、本当に素晴らしいアイデアだと思います。ウイルスを倒すとそのウイルスのチップが手に入るというシステムも直感的で楽しいです。

 ゲームシステム的な面では、カードゲームとRPGとアクションゲームの融合が見事に行われており、収集する楽しさ、RPG的な成長の楽しさ、アクション的な成長の楽しさと複数の面から楽しめるのは素晴らしいです。チップコードとプログラムアドバンスの仕組みによって、全176種にもかかわらず、その3倍ほどのチップが存在するゲームになっているのは、省力でボリュームと楽しさを増加させていて、素晴らしいと思います。一度に使えるチップが5枚で、プログラムアドバンスを成立させるためには3枚必要なので2つPAは使えない仕組みは最高です。
 バスターアップとHPメモリはRPG的な成長部分ですが、目に見えてロックマンが強くなるのはかなり楽しかったです。

よくないところ(クリアまで)

難易度が高すぎる・レベルデザインがおかしい

 序盤終了後の敵の火力が高すぎます。敵の火力の高さに対してロックマンの耐久が脆すぎて、あまりにもあっさり死にます。あまりにもあっさり死ぬ割にオートセーブ等はないので、頻繁にセーブしないとあっさり時間が消失します。多くの人がお弁当屋さんの電脳やウッドマンに葬られてきたと思います。
 これらに対してプレイヤーができることはあるにはあるのですが、導線がほとんどないので実質的に機能してません。実はインターネットの電脳はそこそこ敵のバランスがよくグラデーションで配置されています。しかし、ストーリーだけ追っていると、高難易度に悩まされている時にインターネットに行くという発想がでてきません。特にウッドアーマーは顕著にそれを表していて、相手の攻撃をほぼ半減できるのですがその導線がひどいです。

・現実の官庁街に存在する人物がウッドアーマーの話をしている
・現実ではウッドアーマーは買えない
・インターネット内の官庁街のネット商人が売っている
・インターネット内の官庁街に行くためには一旦現実で官庁街から自分の家まで帰ってインターネットの官庁街まで行く必要がある
・インターネットは背景が全部同じでとても分かりづらい
・ウッドアーマーは高いのでゼニーを節約していないと厳しい

 ……というふうにとても複雑な状態になっています。適切なタイミングでインターネットに行けばちょうどよく強くなれるのですが、適切なタイミングと行くべきインターネットはノーヒントです。アーマーに気づかず進んだ場合、敵の火力が高すぎて1戦ごとにセーブするレベルになります。自分は1戦ごとにセーブしてました。

 また、チップシステムはあまりバランスが良くないため、それも高難易度化に一役買っています。後述します。

ダンジョンが苦痛

 水道局、発電所の電脳を作った人を許せない。辛いけど楽しいとかではなくシンプルに苦行です。この苦しさについてはやった人なら絶対わかるのですが少し説明が難しいです。

3*4のマスの中に3つの電池を嵌めて正解を探す。電池は成否に関わらず2回使用すると消える。正解のマスは3つ。正解のマスは隣り合わない。電池がなくなったら2回ほど雑魚戦を経てもう一度もらう。

発電所の電脳

 というようなギミックがあり、攻略法を知らない限りは総当たりになり、このギミックごとに4回くらい電池をもらいにいくことになります。これを4回くらいやります。マジでしんどいです。しかも、ダンジョン内は見えない床が配置されていて、より迷いやすくしています。

 水道局と発電所の電脳はボスダンジョンである程度閉じていますが、インターネットの電脳は複数のマップで形成されたダンジョンで、かつエリア数でいうと15個くらいあり、全て背景が同じです。しかもそれぞれのエリアがとても広く、三次元的なマップ配置自体は面白いのですが、マップもマップ名もなく歩き回ることになるためとにかく迷います。エンディングのロックマンも迷ってました。迷うことは楽しくないです。とにかく歩き回らせて雑魚とエンカウントさせてやろう、という気概は感じました。
 ただウラインターネットの奥地に進むための条件づけは結構面白かったです。

バトルチップが集まらない

 バトルチップがたくさんあることはいいところなのですが、ロックマンエグゼ1はバトルチップを集めるのが非常に難しいゲームです。
 これはバスティングレベルの仕様のためです。ざっくりいうと、敵を複数同時に倒すことでバスティングレベルが上がってチップが手に入りやすくなります。
 しかし、これが困難なのがエグゼ1というゲームです。敵を複数同時に倒すというのはかなりシビアで、本当に同タイミングで倒す必要があります。エグゼ1の敵は攻撃直前でしか攻撃できないなど攻撃できるタイミングが限られており、また、複数を同時に攻撃できるチップも非常に限られており、同時に攻撃できる配置も限られています。結局、ほぼナビチップでしか同時撃破はできません。
 極めつけに、この仕様上、ウイルスが1体しかいない場合、絶対にバスティングレベルSは取れません。
 
アドバンスドコレクションにはバスターMAXがありあらゆる敵を瞬殺できますが、上述のように同時撃破しないといけない仕様があるため、瞬殺してもバスティングレベルはSにならず、チップもほとんど集まりません。
 ゲームが上手だとバスティングレベルが上がってチップが手に入りやすいということは、裏を返すと下手だと一生チップが増えず、しんどい人はずっとしんどいままです。ここは好みだと思いますが、自分はあまり肯定できません。

バトルチップシステムが楽しくない

 まずざっくりルールをまとめます。

  • チップフォルダはきっかり30枚、同名10枚まで、ナビチップは5枚まで

  • 初期手札は5枚、1ターンに使えるチップは5枚まで

  • 同名チップ、または、同コードのチップは一緒に使える

  • 使わなかったチップは手札に残る

 強くなる条件は、強いチップを手に入れること、同じチップを複数手に入れること、チップフォルダのコードを統一することです。
 同じチップをいっぱい手に入れるためには、同じ敵と延々戦い続ける必要があります。が、敵を選べるわけではないことと、先述のバスティングレベルの仕様の関係で、かなりの時間がかかります。
 続いてチップコードを統一することですが、これも、そもそもチップが手に入らないという先述の問題もそうですが、チップコードがアルファベットの数だけあるため、同じチップコードがほとんど揃いません。

 チップフォルダは仕様上、まとまった枚数のチップがないと強くできないため、しばらくの間はほとんど初期フォルダと構成が変わりません。様々なチップがあるにも関わらず、コードが合わない、まとまった数が手に入らない、などによって、結局殆ど使わないことになってしまいます。

 結局、単体で強いナビチップを使ってなんとかすることになります。ナビチップが強い事自体は良いことだと思います。
 ただし、単体で強いナビチップを使ってなんとかしようとした時、回らないコードが揃ってないフォルダを使うといつまでたっても1枚しか追加で引けず、ナビチップを引けないため、チップフォルダはずっと弱いまま……ということになります。

シナリオはうすあじ

 シナリオはとりたてて悪いわけではありませんが、特にそれほど内容があるわけでもありません。エグゼ1はシナリオ目当てでやるゲームでは無いと思います。

よくないところ(クリア後)

 クリア後のやりこみ要素として「すべてのチップを集める」必要があります。

野良ナビチップ集めが苦痛すぎる

 ナビ戦は、現実に存在するNPCに話しかけて戦うものと、インターネットでランダムエンカウントするものがあります。これらに高いバスティングレベルで勝利することで、確率でチップがもらえます。
 こちらのバスティングレベルの査定は、ノーダメージで30秒以内に倒せればいいので、雑魚戦の査定よりは妥当だと思います。
 現実に存在するNPCに話しかけて戦うもののほうはいいのですが、問題は、ランダムエンカウントの方です。ランダムエンカウントでボスと戦うわけです。体感だと10-20戦につき1回くらいでしか戦えず、しかも、ナビチップはV2とV3が存在して、それぞれを手に入れる必要があります。また、チップ自体は確定ドロップではないので、バスターMAXありでも、特定のナビチップのV2,V3を揃えるために1時間強かかったりします。
 とにかくしんどかったです。バスターMAXがあるため、バスティングレベル自体は簡単にSに出来ましたが、Sになったけどチップもらえずお金だけ、が頻繁に発生するゲームなので、めちゃくちゃ大変でした。

雑魚レアチップ集めが苦痛すぎる

 雑魚レアチップ集めの仕様に関しては先述の通りで、しかもその中で、ランクSじゃないとほとんど手に入らない連中がいます。先述の通りバスターMAXがあってもなんにもならないため、とにかく大変でした。
 エンカウントしたときに敵が1体しかいない場合、ほぼチップはもらえません。複数エンカウントした場合も、全体攻撃できるナビチップが初手にない場合、チップはもらえません。しかも終盤だと、全体攻撃できるナビチップ1枚だけでは複数撃破できないHPになるため、全体攻撃できるナビチップと、それとコードが同じ攻撃チップがないとSランクがとれません。とにかく大変です。
 終盤の敵の話ですが、かならず1体でしか出て来ないのでバスティングレベルSがとれない敵や、攻撃できるタイミングまで5秒以上かかるのでバスティングレベルSがとれない敵など、多種多様な形でプレイヤーにストレスを与えてくるのは感心しました。

チップトレーダーを使ってもそこまで集まらない

 チップトレーダーという、不要なチップを10枚入れることで別のチップと交換できるという要素がありますが、3/4で所持チップが出て、1/4で未所持も含めた全チップの中から1枚出るという仕組みになっているため、残り数枚になってくるとほとんど役に立ちません。1時間くらい回しても出ません。初代エグゼはチップトレーダーを引く前にセーブして、引いて目当てじゃなければリセットするという手法が存在しますが、やはり出ません。しんどかったです。

おわりに


 というわけでロックマンエグゼ1をクリアした感想でした。いかがでしたか?エグゼ1はやらなくていいです。
 
ナンバーマンまでは面白いですがナンバーマン以降は全部苦行なので、ロックマンエグゼ1が面白いって言ってる人はナンバーマンで投げてる可能性が高いです。最初の2時間は面白いです。クリアまで12時間くらいかかってますけど……

クリアまで。チップトレーダー厳選の時間が1時間くらい消失している。


 エグゼ1はかなり苦行だったので、今後の面白くなっていくエグゼシリーズを遊ぶのが楽しみです。やったことある6も内容覚えてないですし。
 今後もクリアごとにこういったnoteを書いていこうと思っています。今後ともよろしくお願いします。

コンプリート!これもチップトレーダー厳選の時間が3時間ほど消失している。



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