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GRIDMAN UNIVERSEで号泣した感想-アンチ、掌を返す

 いつもお世話になっております。たけしんです。GRIDMAN UNIVERSEがめちゃくちゃ面白かったので、感想文です。語るにあたり、SSSS.GRIDMANから感想を書いていきます。

 ネタバレは特に配慮しません。グリッドマンユニバースは最高なので、ぜひ見てきてください。
 また、グリッドマンユニバースを見るまでSSSS.GRIDMANのアンチだったところがあります。本noteでは、SSSS.GRIDMANの嫌いだったところも含めて紹介していくことになるので、その辺が苦手な方はご注意ください。

 グリッドマンユニバースまでに見たもの(視聴順)

・SSSS.GRIDMAN 全話
・電光超人グリッドマン 20話くらいまで(途中で見放題終わっちゃった)
・SSSS.DYNAZENON 全話


ざっくりまとめ

 SSSS.GRIDMAN、SSSS.DYNAZENON、GRIDMAN UNIVERSEを今すぐ全部見てきてください!最高です!!SSSS.GRIDMANの不満点はUNIVERSEで解消されるから信じて!!


SSSS.GRIDMAN感想-たけしんがSSSS.GRIDMANを嫌いになった訳

 SSSS.GRIDMANはとても面白いアニメでした。しかし、最終回はかなり不満が残りました。

そのどんでん返しはダメじゃない!?

 1つは、作中の裕太=グリッドマンになってしまったことで、今までの話の中で培ってきたものが全て裕太ではなく、グリッドマンのものになってしまったことです。今まで見てきた人間ドラマは何だったのでしょうか。

内海って本当いいところないよね……

 内海の良いところがないところも気になりました。裕太の友人だったはずです。しかし、その裕太がグリッドマンだったと言う種明かしをされてしまった以上、そのポジションはなくなってしまいますし、最終回において内海がなければ成り立たなかったことというのはなかったように見えました。
 アカネとの別れも立花に独占されてしまいました。せめてなにかさせて上げてほしかった。

アカネの重すぎる罪

 物語を通して、アレクシスのせいだったとしても、アカネのやった事-怪獣を使って人々を自分勝手に殺したこと-は許されることではないと思います。そこに関して友人である六花が許したからといって、やはり罪が重すぎます。神様といえど。泣いてるといえど。操られていたといえど。
 SSSS.GRIDMANに示された範囲では、アカネは許していいキャラクターとは感じませんでした。

ラストシーン

 上記のように気になる点が残っている状態で、女の子二人の別れのシーンを印象付けられても、正直困ります。これ、グリッドマンを口実に百合を見せたかっただけなんじゃないのか?みたいにすら思ってしまいました。百合好きの友人に「グリッドマンは百合だから」って言われてキレる日々でした。

 大まかにこれらの点から、11話までは好きだったグリッドマンは、12話で嫌いなアニメになってしまいました。このやり場のない怒りをどこに向ければいいのか……とりあえず、電光超人グリッドマンを見て、元ネタを確認しようとしました。

電光超人グリッドマン感想-たけしんがグリッドマンを好きになった訳

 電光超人グリッドマンは、最高でした。グリッドマンで不満に思っていた部分がバッチリ解決されているわけです。元ネタこうだったのかよ!と逆にキレることになりました。

 グリッドマンに変身する直人。アシストウェポンを作成するなどメカニックでグリッドマンをサポートする一平。アクセスコードを入力するなど、オペレーターを担当するゆか。三人の役割がバッチリ分かれていて、めちゃくちゃかっこいいのです。直人=裕太、一平=内海、ゆか=六花とSSSS.GRIDMANのキャラクターと置換した時、内海のキャラクターの立ちっぷりに涙を流します。内海に何か作らせて上げてほしかった……。

 何より、グリッドマンと三人が力を合わせることで敵に勝つというストーリーがバッチリでした。一方、SSSS.GRIDMANでは、裕太=グリッドマンになってしまい文字通りキャラが消失、内海は何もいいところがない、六花はアカネと百合として活躍、恋愛部分は裕太ではなくグリッドマンと行われた事になってしまい意味喪失。グリッドマンは裕太の体だけ借りて勝手に戦い、アシストウェポンも実は分裂したグリッドマンでしかない、じゃあ内海と六花の意味は!?とならざるを得ませんでした。

 こうして、「電光超人グリッドマンは面白いのにSSSS.GRIDMANときたら……」を主張する一番悪いタイプのオタクになってしまいました。

SSSS.DYNAZENON感想-SSSS.GRIDMANの続編じゃないじゃん!

 ここまでの不満はずっとくすぶりつづけ、SSSS.DYNAZENONが始まりました。自分はSSSS.GRIDMANの続編としてSSSS.DYNAZENONを見ていたので、SSSS.GRIDMANであったことについて説明があるのではないかとずっと思ってしまっていました。原作グリッドマンって書いてあるし。

 結果として、SSSS.DYNAZENONはSSSS.GRIDMANとは関係あるけど、そんなに関係ない、別の作品として終了しました。SSSS.DYNAZENONはSSSS.DYNAZENON自体で面白いんですが、自分が求めていたのは、SSSS.GRIDMANの続編だったので、最後まで満たされなかったし、そのせいでSSSS.DYNAZENONを適正に評価することもできませんでした。面白かったけどなんかもやもやする……というふうになってしまいました。

GRIDMAN UNIVERSE感想-最高の映画、最高の体験、最高のグリッドマン

 そしてグリッドマンユニバース。グリッドマンユニバースでは、自分が気になっていた問題点が全て解決されていました。

裕太=グリッドマンであったことの徹底的な反省

 それはもうされてました。異常なまでにわかりやすくされてました。それだけ反省するなら文句はありません。「この部分おかしくない?」「おかしかったです」と認めてくれるのであれば、SSSS.GRIDMANであったことすべてについて再評価できます。
 裕太から六花の告白に関してもそうで、アクセプターを外すことで「これは裕太自身です」を再三告知しており、拍手喝采で迎えられました。

 電光超人グリッドマンでのグリッドマンは誤解を恐れずに言うと若干頼りないところがあり、あくまでみんなに支えられて戦っている存在だと感じていました。あくまでグリッドマンがグリッドマンとして存在できるのはみんながいるから、ということが、ユニバースでわかりやすく明言されているように感じました。メモが重なるシーンとか。

 そして、結果として内海のキャラクターも立つことになりました。かつてのグリッドマンの戦いを知るものとしてのポジション、裕太がグリッドマンになって戦うのを支える友人としてポジション、と、どちらもとても素晴らしい役どころだったと思います。
 更に、アカネとの別れに参加できなかった件に関しても、新しい女性との関係を示唆することで、「アカネへの強い感情は一時のものです」というのを説明されたようにも感じました。であれば、最終回でハブられた件についても納得です。

アカネと六花の関係にフォーカスしすぎた反省

 この件も劇中でめちゃくちゃ反省されます。本編中で露骨に六花に反省させてますし、また、ラスボスの「グリッドマンは私のものだ」に対する「グリッドマンはみんなのものだ」という主張に関しても、「百合がやりたいやつがグリッドマンを私物化してるだけなんじゃないか」と憎しみを燃やしていた自分の溜飲を下げました。
 アカネが背負っていた罪は、アカネが世界を救わないと割に合わない……逆に言えば、世界を救えばチャラになると思います。見事、世界を救ってくれた最高の神様に今は感謝しかありませんし、最高のコスチュームをありがとうございます。オーバーニーハイソックス最高。神様最高。大好きです。

あとはもうよかったところしか残らない

 というわけで見事SSSS.GRIDMANの問題点について完璧に消化してくれたので、もう良かったところしか残りません。ここからはユニバースの良かったところをどんどこ上げていきます。

 まずSSSS.DYNAZENONのファンディスクとして最高の出来でした。彼らの続きを見たい、という方にめちゃくちゃコミットしてる最高の内容でした。

 二代目のバトルシーン最高です。アンチくんが巨大化できる以上、二代目も「これが怪獣としての自分の体だ」と認識すると巨大化できるんですね。さらにコンポイド・ユニゾンモチーフ。サウンドラス最高!

 順番が前後しますがアレクシス周りでインスタンス・ドミネーションもインスタンス・アブリアクションも活躍していてよかったです。アレクシスとアカネという組み合わせはとても良いので二人が喋ってるだけで泣いちゃいます。そういえば、六花が「アカネは分かりづらいって怒られた」って言ってましたが、分かりづらいのは六花じゃなくてアレクシスの方です!

 もちろんフルパワーグリッドナイトもそうですし、キンググリッドマンもそうですし、ゴルドバーンをアカネとチセがパワーアップさせるところも最高です。神様!!最高!!使えるところ全部使って拾えるところ全部拾った上で全部食べさせてくれるグリッドマンユニバース、マジで最高でした。

最後に-これからもよろしく、グリッドマン

 というわけで、GRIDMAN UNIVERSE、最高でした。SSSS.GRIDMANを見てからの4年間、ずっとSSSS.GRIDMANにキレてきたたけしんにとって、グリッドマンユニバースはまさに救いに来てくれた救世主でした。

 劇場ではバイク乗りの青年 #小尾昌也さんが出てからずっと涙を流し続けていました。バイク乗りの青年に関しては、半分しか電光超人を見てない自分には烏滸がましいと思うので語りません。そこからは最高のシーンしかなくて、もうずっと泣いていました。二回劇場に訪れましたが、二回とも泣きました。「自分はもう、SSSS.GRIDMANを憎まなくて良い」という、救いからくる号泣もありました。

 すべて精算された今、心からグリッドマンの展開を追っていこうと思います。あと途中になっちゃってる電光超人も全部見ます。
 改めてありがとう、グリッドマンユニバース。これからもよろしく、グリッドマン。


そしてもう「かわいいけど精算されてない罪を背負った新条アカネ」もいません。今後はずっと買いたかったアカネのグッズが買い放題です!!やったー!!買うぞー!!新条アカネ様最高!!!



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