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【東大理二】荒木里音さんの合格体験記「三重県の公立・四日市高校から。二浪しても入って良かったです」

過去記事

東京大学出身者を紹介する東大合格noteの第5回。
今回は、現役の東大生に登場してもらう。理科二類に入学して現在は理学部生物学科の3年生、荒木里音(あらき・りおん)さん(23歳)だ。
荒木さんは三重県出身。現役では不合格となり、東京の寮に入って2浪の末、見事合格を果たした。地元の進学校にトップレベルで入学し、5年かけて東京大学に入った荒木さん。そのお話を聞いた。

<基本情報>
2000年 三重県津市出身
兄弟なし
公文の先生にすすめられて中学受験
四日市高校にトップクラスで合格したが成績が右肩下がり
現役で不合格になり、東京で浪人することを決意
1浪して慶応大学に合格したが辞退して2浪
最後の年の模試はずっとA判定だった


幼稚園のときに入った公文が
勉強のきっかけ

荒木さんは、終始ニコニコして、この取材に応じてくれた。髪の一部を青く染めて、独特の雰囲気を持っている。このかわいいお嬢さんが現役東大生だとは、聞いてみないとわからないだろう。
荒木さんは、三重県津市のごく普通の家庭で一人っ子として育った。親が特に教育熱心というわけでもなかったが、幼稚園の年中組のときになんとなく公文に入ることに。
「母がママ友に誘われて、私を公文に入れました。公文はできる子はどんどん上の学年の教材を与えられて勉強を進めていきます。私の勉強がどんどん進むのを見た公文の先生が『塾に入って勉強してみたら?』とすすめてくれました」

三重大学教育学部附属中から四日市高校へ

小学校4年生のときに大手の進学塾の中学受験コースに入る。すすめられるままに三重大学教育学部附属中学校を受験して合格した。
中学校では合唱部に所属。週6回の活動というハードスケジュールで、1年生の時に全国大会まで進んだ。
しかし、この中学校はあくまでも附属中学校なので中高一貫ではない。中3の11月からまた高校進学のために受験勉強をして、地元の進学校である県立四日市高校に入学した。四日市高校は当時1学年360人(今は320人)で、毎年東大に10人以上入学している、名門校だ。

「四日市高校には普通科と普通科国際科学コースの2つコースがあって、私は国際科学コースに入りました。入学式のときに新入生代表であいさつをしたのでトップ合格だったと思います。入学後の最初のテストでも1番でした。ずっと勉強していた貯金があったので、高1の時の成績はずっと10番以内でした」

荒木さんはバトン部に入り、週6日の活動に熱心に取り組んだ。通学に要する時間は片道約1時間。家から駅までは約20分、毎朝お父さんが車で送ってくれて、そこから約40分電車に乗って高校へ。帰りは部活が終わってから連絡すると、またお父さんかお母さんが駅まで迎えに来てくれた。

高一のとき。部活で、野球部の夏の高校野球の応援に行ってます。



「塾は高1の時から東進衛星予備校に入りましたが、勉強は家でするのが好きでしたから、部活が終わったらまっすぐ家に帰っていました。東進の授業の動画も、基本的には家で見ていました。
母が家事をしている横で勉強することが多かったですね。自分の部屋は一応ありますけど、私が家にいた頃から物置になっています(笑)」

高2で成績がガタ落ち、
もともと優秀な子の落とし穴

ところが、高2になって成績が右肩下がりに。30番くらいまで落ちてしまった。

「高1のときにこつこつ、よく勉強していた人が伸びてくるので仕方ないなと思いました」

東大を志望した理由は?

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