Takeshi @ THE UNCROWNED

THE UNCROWNEDのギタリスト&コンポーザーです。 Official Sit…

Takeshi @ THE UNCROWNED

THE UNCROWNEDのギタリスト&コンポーザーです。 Official Site : https://t.co/hT0rDfq1zV?amp=1 Twitter: https://twitter.com/takeshi_guitar_

マガジン

  • 2nd Album 「WITNESS」全曲解説

    THE UNCROWNEDの2nd Album 「WITNESS」の収録曲を1曲ずつ解説します。

  • ブログ

    THE UNCROWNEDの近況や、思ったこと、感じたことを記事にします。

  • REVIVE 全曲解説 (文字起こしEdition)

    1stアルバム『REVIVE』リリース時のライブにて配布された特典CDに収録の『メンバーによるアルバム全曲解説』を文字起こし&編集した記事です。

最近の記事

『STOPOVER -Dedicated To SHAL- 』楽曲解説 (後編)

08. LAST RAINこの曲の原形を書いたのは2018年だと思います。 実はこの曲を2ndアルバムに収録するという案がありました。 自分は2ndアルバムの10曲目に収録されているLAST ONEという曲の仕上がりに自信が持てず、代わりにこのLAST RAINを収録することを提案したんです。 結局その案は採用されませんでしたが、一応試しに歌は録ることになり、それがSHALの生前最後のテイクとなってしまいました。 そういう経緯もあり、3rdアルバムをリリースするならMVにす

    • 『STOPOVER -Dedicated To SHAL- 』楽曲解説 (中編)

      04. TEARS ~42589~ (type.R)この曲のオリジナルは2017年リリースのEP、TEARSに収録されていて、歌詞の内容はSHALのお爺さんの戦争体験談がもとになっていてます。 タイトルの42589は42部隊の589番を意味していて、これは戦時中にお爺さんに与えられた番号に由来しています。 もともとスピードメタル調だったこの曲をこういったシンフォニックなアレンジにしたのは、SHALがお爺さんのお葬式でこの曲を歌いたいと言ったことがきっかけでした。 さすがに

      • 『STOPOVER -Dedicated To SHAL- 』楽曲解説 (前編)

        はじめに THE UNCROWNEDの3rdアルバム、STOPOVER ~Dedicated To SHAL~のリリースから4ヶ月ほど経ちました。 このアルバムに関する記事をずっと書きたいと思ってはいましたが、今年1月のSHALのバースデーイベントの準備や、お手伝いさせてもらってるプロジェクトの事やらでそれなりに忙しくしていた為、なかなかまとめ上げる時間が取れずにいました。 SHALと共に作品を作ってきた背景を忘れないための自分用の記録、というのが今回記事をまとめた第一の

        • 3rdアルバム『STOPOVER -Dedicated To SHAL- 』のリリースに纏わるエトセトラ

          X (旧Twitter)や THE UNCROWNED のオフィシャルサイトではお知らせしてきましたが、来る2023年11月22日に THE UNCROWNED は通算3作目となるNewアルバムをリリースすることになりました。 昨年8月に闘病の末に惜しまれつつも早逝した女性ヴォーカリスト、SHALが生前に残した歌唱による未発表の新曲を中心に、ライヴ会場限定で販売されていた楽曲や、デモ・ヴァージョンとして一部で配布されていた楽曲も、リ・レコーディングで収録した全9曲入りのアル

        『STOPOVER -Dedicated To SHAL- 』楽曲解説 (後編)

        マガジン

        • 2nd Album 「WITNESS」全曲解説
          12本
        • ブログ
          4本
        • REVIVE 全曲解説 (文字起こしEdition)
          11本

        記事

          あとがき - 後編

          さて、後編です。 前編は少ししんみりした内容になってしまってすみませんでした。 文章を書くのは得意ではないのですが、THE UNCROWNEDとしてライブが出来なくなった今、こうやって曲に込めた想いやエピソードを皆さんに知ってもらって、それがキッカケで交流なんかも生まれたりするのがライブの代わりになるのかな?なんて思いながら続けてきました。 コイツいつまでやってるんだよって冷ややかな目で見ている人もいたんじゃないでしょうか?(苦笑) そんな企画も今回の記事でひとまず終了と

          あとがき - 後編

          あとがき - 前編

          前回の記事でアルバム「WITNESS」の10曲全ての解説が終了したわけですが、いかがだったでしょうか? 音楽的な事だけでなく、出来るだけSHALとのエピソードも交えて、少しでも皆さんに楽しんで読んで頂けるものを目指したつもりです。 今回のアルバムには3種類の店舗別の購入特典があって、そのうちの2つが「RESONATE」と「イトマゴイ」という楽曲のダウンロード・カードでした。 以前、この2曲に関しても言及して欲しいというご意見を頂いたので、今回の記事で軽く触れておこうと思いま

          あとがき - 前編

          10. LAST ONE

          THE UNCROWNEDの作品を聴いて下さっている方達はお察しだと思うんですけど、俺はちょっと押しが強めで濃い味(?)な90年代のJ-POPっぽいメロディーが好きなんです。 そんな俺が「少し薄味なメロディーながらも、自分なりに良いと思える曲に仕上げる」という挑戦をしてみたのがこの曲です。(結果、薄味に仕上がったかどうかはわかりませんが…) ただ挑戦してみたはいいものの、この挑戦が原因で後々苦しむことになってしまいました。 まぁ、そりゃそうですよね。 そもそも自分の好みから

          LAST MEMORY ~四月の風~ のMVに纏わるエトセトラ

          11月7日に公開した『LAST MEMORY ~四月の風~』のMVはもう観て頂けましたでしょうか? 2ndアルバム、WITNESSからの2本めのMVとなっております。 LAST MEMORYのMVを撮影すると決めたのは確か3月下旬だったような…。 具体的な日程は覚えていませんが多分3月20日くらいかな? SHALが何かを思いついたかのようにいきなり「LAST MEMORYのMVを撮りたい。出来れば桜が咲いているうちに撮りたい」と言ってきました。 撮影が4月5日だったことを

          LAST MEMORY ~四月の風~ のMVに纏わるエトセトラ

          09. LAST MEMORY ~四月の風~

          今回のアルバムでは唯一のバラード曲です。 この曲はSHALの友人女性に捧げた曲で、彼女はSHALと同じように癌で闘病されていましたが、2021年4月に亡くなられました。 SHALが「彼女のために曲を残したい」と言ったのがこの曲の始まりでした。 曲を作るに当たって彼女とのエピソードをSHALから聞かせてもらったのですが、「これから先、子供が学校を卒業、就職、結婚、と人生の節目を迎えていくだろうけど、その頃にはもう私はいないんだろうな…」と彼女が語っていたという話を聞いたとき、

          09. LAST MEMORY ~四月の風~

          08. JANUS

          まずイントロのホールトーン・スケール(全音階)を使ったキメがポイントですね。 個人的には探偵モノのドラマとかアニメが始まりそうな雰囲気だと思っています。 このイントロも結構インパクトがあるので、リード曲にする事を意識していたんでしょうね。 もうちょっと爽やか系のバンドだったらこの曲がリード曲…なんて事もあったかもしれません。 THE UNCROWNEDとしてはさすがにここまでポップな音像を自分達の音楽の主軸にする勇気は無かったですが、7曲目のSAWでややダークな方向に行き過ぎ

          07. SAW

          今回のアルバムの収録曲の中では一番最後に仕上げた曲です。 でも曲のアイディアは7年ほど前からあったもので、俺が前にやっていたバンドのお蔵入り曲を引っ張り出してきたものなんです。 アルバムの制作作業の休憩中に自分が過去に作った曲を何曲か聴いていて、この曲を聴いた時に自分の曲なのに何故か衝撃を受けてしまったんですよね。 で、これはやるしかないなと。 ついでに言うと0:16~0:31のリードギターのフレーズも7年前に弾いたテイクをそのまま使っています。 あとは全て録り直してあります

          06. Ne-GT

          Ne-GTという記号のようなタイトルは、歌詞にもある「ねごと」に由来しています。 ねごと→Negoto→Ne-GTです。 正規の読み方は「エヌ・イー・ジー・ティー」という事にしてありますが、我々はいつも「ねごと」と呼んでいました。 いまどきの邦ロック系のバンドなら素直に「ねごと」をタイトルにするんでしょうけど、それをカッコ悪いと思っちゃうあたり、まだまだ気持ちが邦ロックになりきれていなかったと反省しています。 この曲はTHE UNCROWNEDでは唯一のライブを意識して書い

          05. SUSTAINABLE

          ネオ・クラシカル・メタルっぽい要素のある曲で、今回の作品の中では一番1stアルバムの作風に近い曲だと言えるんじゃないでしょうか? 自分達の音楽のスタイルを変えると意気込んでいたとは言え、これまでのファンに受け入れてもらえなかったらどうしよう…という不安はあったので、この手の曲も書いておかないと…という感じだったんでしょうね。 1stの頃なら間違いなくツーバス連打していたでしょう。 0:15~のギターで弾いているクラシカルなメロディーは、元々サビの歌メロのアイディアとしてスト

          04. PARALLEL LINE

          この曲はアルバム中では異色な曲ということになるのでしょうかね。 初めはめちゃくちゃプログレッシヴ且つジャジー且つダンサンブル(?)な曲に仕上げようと思っていたんです。 再結成WANDSが2020年にリリースした真っ赤なLipって曲があるんですけど、その曲がめちゃくちゃカッコよくて、それっぽいのを作ってみたいな、と。 でもアレンジし始めると全く違うものに仕上がってしまったという…。 聴いてもらえば分かると思いますが、真っ赤なLipの影響なんて全く見られないですよね。(苦笑)

          03. COLD SIGH

          メロディアス・ハードロック(以下、メロハー)好きを公言している身としては、こういう曲調はどうしてもやっておきたいんです。 1stアルバムだとBLUE MOONが同じ系統になりますね。 BLUE MOONを作ったときにも思ったのですが、こういう曲調に日本語の歌詞を乗せると80年代の歌謡曲っぽくなるんですよね。 メロディーの音使い的には海外のメロハー風の筈なんですけど、やはり歌詞の影響が大きいのかな? 現在メロハーと呼ばれている音楽は80年代のメインストリームだった海外のロック

          02. WITNESS

          今回のアルバムタイトル曲であり、MVにもなった曲です。 インタビュー等で語っている通り、元々はMVにするつもりがなく、アルバム中の脇役的な位置づけで書いた曲でした。 なので初めはもう少し地味で、起伏が少なめな曲でした。 あと、Bメロの情報量多すぎ問題もありました。(これは解決していない) 0:43からAメロより少しパワーダウンした雰囲気でBメロが始まり、0:51~で転調&加速。 そのまま素直にサビに行けば良いのに、0:55~でまた減速…。 1:02~のキメで「今からサビで