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❖我が家の仲介役も世界の仲介役もカギになっているのはバランス感覚〜A sense of balance is the key to both the mediator of my home and the mediator of the world〜 ❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月8日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆我が家の仲介役も世界の仲介役もカギになっているのはバランス感覚◆
四度目の海外での勤務に向けて、家の片づけは着々と進んでいる。そして居候している者にもそろそろ退去を言い渡さなければならない。これまで居候の「ヒキガエル(通称、ガマ美)」は何度も登場しているが、実はガマ美よりも先輩の居候が我が家には滞在している。

今年度の居候ヒストリーは、大雨が上がったあとにマンションの排水溝付近でウロウロしていた「カニ」であった。「カニ」は6月初めにから居候1期生となり、その後、入れ代わり立ち代わりショートステイでやってくる「ヤモリ」たちの面倒をみてくれていた。しかし「カニ」先輩は10月初めにその生涯を終えた。「カニ」先輩は、基本的に何でも食べてくれるのだが、水質悪化を防ぐため、熱帯魚を生餌として、先輩の住処の水槽に入れておいた。先輩が動かなくなったとき、水槽に「アカヒレ」が1匹だけ残っていた。

そうして居候主任のバトンは「アカヒレ」に引き継がれた。そのあともショートステイの「ヤモリ」たちが何匹かやってきたので、「アカヒレ」先輩が面倒をみてくれていた。「カニ」先輩の最後に立ち会っていたのは「アカヒレ」だけではなく、「初代カエル」もいた。しかし「初代カエル」は食欲不振となり、空気のきれいな場所で療養したいというので、10月中頃に近くの川に解き放ったため、我が家の長老株は「アカヒレ」先輩だけになった。

そのうち「二代目カエル」が居候メンバーに加わった。それがガマ美である。

ガマ美は非常にアグレッシブで、コオロギやクモにいつもケンカをしかけていた。得意技は頭突きで、あまりの勢いに入れ物が激しく動いて、机の上から落ちてしまうことも。そんな争いを見るに見かねて、仲介に入るのがいつも「アカヒレ」先輩であり、我が家の居候トラブルは「アカヒレ」先輩によってエスカレートせずに済んでいたわけである。

「アカヒレ」先輩は、両者の立場を考えた絶妙なバランス感覚や絶妙な距離感で仲介をしてくれていて、その姿勢は人間である私たちも見習わなければならないだろう。

混迷を極めるウクライナ情勢では、ロシアは「非友好国リスト」を昨日公表していて、そこにはアメリカやEU加盟国だけでなく、シンガポール・カナダ・オーストラリア・台湾、そして日本も入っているようである。これらの国はロシアにとって敵対的な存在と見なされているため、例えば日本が仲介役を買って出たとしても、それをロシアは受け入れないだろう。
In the turmoil of Ukraine, Russia released a "list of unfriendly countries" yesterday, including not only the United States and EU member states, but also Singapore, Canada, Australia, Taiwan, and Japan. These countries are considered hostile to Russia, so even if Japan offers to act as an intermediary, Russia will not accept it.

そのような状況の中、「アカヒレ」先輩の尾ひれのように、赤を基調とした二つの国が仲介に乗り出そうとしている。一つは「中国」で、もう一つは「トルコ」である。どちらの国も赤を基調とした国旗を持つ国である。
In such a situation, two countries based on red, like the tail fin of "White Cloud Mountain Minnow", are about to embark on mediation. One is "China" and the other is "Turkey". Both countries have a national flag based on red.

中国は、『国際社会と共に必要な時に必要な仲介を行う』と王毅外相が記者会見で発言している。国連の常任理事国であり、経済的にも存在感を持っていて、欧米寄りではない中国の仲介は、ロシアの警戒心を和らげてくれるだろう。ただ中国とロシアは、欧米への対抗意識という点で密接な関係にあり、必ずしも中立的であるとはいえない。それでも、プーチン大統領のプライドを考えると、中国くらい存在感がある国からの提案でなければ、それを受け入れないかもしれないので、中国が仲介の意志を明らかにしたことは、戦闘停止に向けてプラスの材料といえるだろう。

またトルコは、トルコ・ロシア・ウクライナの3カ国の外相会談を3月10日にトルコ南部で行うことをチャブシオール外相が発表している。こちらはトルコが仲介する形で、ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相が話し合う日程も場所も決めていて、中国のそれよりも具体的である。トルコはNATOの加盟国なので、一見するとロシアと敵対関係の国と思われそうだが、EU加盟国ではなく、ロシアが昨日公表した「非友好国リスト」の国には該当しない。そして、ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領はこれまでも会談を重ねていて、両国は友好的な関係を維持しているといえる。先日、トルコのチャブシオール外相は「他国の主権を武力で侵害するいかなる行為にも反対する」として、ロシアを非難する発言をしているにも関わらず、3月6日にロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は電話会談も行っている。このようなNATOでありながら、ロシアとも友好的な関係にあって、さらにウクライナともロシアとも国境を接していない絶妙な立ち位置にいるトルコの仲介は良いバランスだと思う。

これまでもロシアとウクライナでの協議は行われているが、正直なところ進展はないといえる。そのため、今後は仲介によって本格的に話し合いが行われ、和平に向けて良い意味で進展することを期待したい。
「相手の言い分が間違っていても、すぐさま相手をやり込めるのは差し控えて、「なるほど君の言うことは一応もっともだが、こんな場合にはちょっと当てはまらないのではないか」といった具合に切り出す。このやり方に切り換えてみると、ずいぶん得る所があった。人との話し合いがすらすらと運ぶようになった。」
これはアメリカの政治家・科学者でありアメリカ建国の父とも言われるベンジャミン・フランクリンの言葉である。今後の話し合いにおいて、このフランクリンの言葉のように、相手の言い分を即座に否定しないような雰囲気作りを仲介役の国ができるかどうかが、話し合いの成否に繋がってくるだろう。
This is the word of Benjamin Franklin, an American politician, scientist and founding father of the United States. In future discussions, whether or not a country that acts as an intermediary can create an atmosphere that does not immediately deny the other party's argument, as in Franklin's words, will lead to the success or failure of the discussion.

そういえば私が次に勤務する国の国旗にも赤色が入っていたと思う。

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