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『ファ~トンいきもの記』

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いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日本・シンガポール・ラオス・インド・ネパー…
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#シンガポール

『ファートンいきもの記』【N48】 (2024年1月13日) 

【記事累積:1912本目、連続投稿:846日目】 <探究対象…生き物、観察、パラメーター、パスポート、人間の定義> 今日の「いきもの」は名づけるならば≪まさか人ではあるMyna≫です。なぜこのように呼ぶことができるのでしょうか。 シンガポールでよく見かける鳥といえば「マイナ(Myna Bird)」だと思います。ハトやスズメも見かけますが、くちばしと足は黄色でそれ以外は真っ黒なので「警告色」のため目につきやすいのです。またマイナはホーカーなどにも乗り込んでくるので、その度胸

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『ファートンいきもの記』【33】

今日の「いきもの」は≪スキンダイバー≫である。 奴は常夏のシンガポールで暮している。自らの生計を立てるというのが主目的であるが、常夏なので日中の暑さをしのぐというもう一つの目的のために、奴はいつもスキンダイビング(素潜り)で魚を捕まえている。奴の漁場はマリーナベイ付近である。奴と遭遇したのはエスプラネードの辺りで、仲間とともに素潜り漁に励んでいた。 奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「ワイルド漁師メシ」である。 奴は素潜り技術もさることながら、漁の途中で仲間にふるまう料理の腕も

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『ファートンいきもの記』【29】

今日の「いきもの」は≪脱走兵≫である。 シンガポールに住んでいたとき、コンビニと同じくらいお世話になったスーパーとして、Sheng Siong(シェンション、昇松)がある。住んでいたコンドミニアムの近くの店舗は、かなり遅くまで開いていた記憶がある。ジャパ中の一年目は、終バスの後の時間に学校を後にすることが結構あり、そのときタクシーで帰るときに、「シェンションまで」と行先を伝え、夜中に買い物をしてから帰宅していた。そんな遅くまで開いているシェンションの厳重な警備を潜り抜け、奴は

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『ファートンいきもの記』【23】

今日の「いきもの」は≪ケガトカゲ≫である。 奴はどこかで強力な敵と戦ったのだろう。奴の後ろ足の一方は指が大きく曲がってしまっていて、もう一方は指がない状態であった。そして、そのケガを温暖なシンガポールで癒そうと思ったようだが、それだけでは回復が期待できないと考え、人間の医学の恩恵にあずかろうと見つかりやすい場所にいたのである。 奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「我慢強さ」である。 見つかりやすい場所で人間を待つということは、他の動物に発見され攻撃されてしまうというリスクが高い

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『ファートンいきもの記』【19】

今日の「いきもの」は≪円卓の菌糸≫である。 シンガポールで私が日課にしていたサイクリングのお気に入りコースは、ウェストコーストパークとフェリーターミナルの間を通る見晴らしの良い一本道であった。ここは海沿いで貨物のターミナルに用事のある車両しか利用しないため、コンテナを積んだ大型トラックが通るが、時間帯によっては全く誰もいない状態になる。そんな素敵な場所で、ある時は黙々と自転車を漕ぎ、ある時は担任クラスの合唱曲を歌いながら漕ぎ、またある時は途中の休憩がてら趣味で少しだけかじった

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『ファートンいきもの記』【13】

今日の「いきもの」は≪バイオhungerド≫である。 シンガポールのオープンカフェでくつろいでいると、壮絶なシーンを見かけることがあった。このシーンを作り出している奴らは、最初は数匹が様子見として少し離れたところからターゲットを探しているのである。そして、ターゲットになりそうなものを発見すると、すぐさま仲間を呼び寄せ、ターゲットに近づくチャンスを見つけるやいなや、満たされることなき永遠の空腹を満たすために、ターゲットに襲い掛かり「貪り食う」のである。凶暴なときは、席を離れてガ

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『ファートンいきもの記』【8】

今日の「いきもの」は≪アリキサンダー≫である。 奴らは紀元前334年にマケドニアを出発し東方遠征を開始した。奴らの団結力は他の軍隊とは比べ物にならないほど凄まじいものがあり、各地で勝利し、東へ東へと進んでいった。マケドニアのペラから、サルディス、ティルスなどを経て、エジプトのメンフィスを陥落させた後は、切り替えしてダマスクスを陥れ、紀元前331年末には早くもバビロンに到達したのであった。そこからさらに東方へ進軍し、アケメネス朝ペルシアの両首都とされたスサに続いてペルセポリスに

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『ファートンいきもの記』【2】

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