マガジンのカバー画像

『ファ~トンいきもの記』

48
いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日本・シンガポール・ラオス・インド・ネパー…
毎週2回ほど記事を新たに投稿しています。
¥1,500
運営しているクリエイター

#国際ボランティアのNICE

『ファートンいきもの記』【32】

今日の「いきもの」は≪手なずke無視≫である。 インドの山奥で昔から暮している奴にとって、ボランティアでここを訪れる人間など取るに足らない存在なのだろう。作業の休憩のとき、座っていると足の上を奴が悠々と歩いていた。せっかくの出会いなので、私は奴とコミュニケーションをとることを試みたが、残念ながら奴は私のことなどお構いなしの「無視」を決め込んでいた。 奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「ぶらり散歩」である。 奴の日課は山の中を気ままに散歩することである。散歩コースが決まっているわ

¥100

『ファートンいきもの記』【20】

今日の「いきもの」は≪ボウHula‐Hula‐Dance≫である。 ネパールの山奥でボランティア活動をしていたとき、作業場の近くに放置されていたポリタンクの中では、世界水泳やISL(International Swimming League)に引けを取らない激しい戦いが行われていた。ポリタンクにはいつ降ったのか分からない水が溜まっていた。シンガポールでこのようなものが庭先などにあったりしたら罰金であるが、ネパールはそうではないのだろう。その結果、ポリタンクという常設プールを使

¥100

『ファートンいきもの記』【17】

今日の「いきもの」は≪ベテラン・ガイDOG≫である。 北インドでのボランティア活動は山奥ということで、思いもよらないアクシデントに見舞われることがある。国際ボランティアのNGOのサポートはあるものの、野生の勘でなければ対応できないアクシデントに備えて、宿泊施設から活動場所まで、奴は毎回私たちを先導してくれた。その姿から、何十年もガイドの経験を積み重ねてきた頼もしさが感じられた。奴は、私たちが活動を始めると、小屋の近くで仮眠をとっていざというときのために備えてくれていた。私たち

¥100

『ファートンいきもの記』【9】

今日の「いきもの」は≪GOA-Toスカイ≫である。 奴は、私がボランティアキャンプでステイさせていただいたネパールの山奥の村で生活していた。毎日仲間たちと楽しく暮らしている。奴は仲間の中でも一番年下のため、自由に動き回っても、周りから諫められることはなく温かく見守ってもらえている。奴を含めた彼らにとっては、ネパールの山奥における何気ない日常なのだろうが、その温かいやりとりは、普段喧騒とした都市社会で過ごしている私には、心が洗われる光景として映っていた。ネパールが「神々が住む国

¥100

『ファートンいきもの記』【3】

この記事はマガジンを購入した人だけが読めます