【小説】 スーサイド・トライアングル 【ショートショート】
誕生日プレゼントに何が欲しい? って聞かれたらから、私はお母さんに念願のスマホをせがんでみた。
すぐに「いいよ」とは言われなかったけど、お母さんは腕組したまま私の目をじーっと見つめてから、首をゆっくりと縦に振った。
「ねぇ遥、これだけは約束して。危ないサイトは見ない、ゲームの課金はしない、ギガが足りなくなったらお母さんに相談。いいわね?」
「分かってるよ。私だってもう中学二年だよ? クラスでスマホ持ってないのなんて、私だけなんだから」
私は嘘をついた。だって、本当は