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個人のスケジューリングの肝

毎日仕事があり、一つ一つの仕事が社会を動かし、個人を成長させますが、仕事の取組み方により、社会への影響や個人の成長の度合いは変わります。

取組み方を構成する要素は幾つかありますが、今回は、個人のスケジューリングについてです。

スケジューリングの基本所作

まず、抑えておかないといけない基本所作があります。

1)仕事の所要時間を見立てる
2)仕事に費やした実績時間を把握する
3)1と2の予実差の要因を分析する

自分の一日の時間は有限です。その有限な時間で、どのような仕事をできるかを考えていきます。自分は、何の仕事に、どの程度の時間がかかるのか、を踏まえて、毎日の自分のスケジューリングをしていきます。そもそもの見立てが甘くて時間がかかったり、実はスキルが高まって、実績時間が短くなったり、色々な予実差要因がありますが、それらも勘案して、自分は、何の仕事に、どの程度の時間かかるのか、を踏まえて、毎日の自分のスケジューリングをしていきます。

この基本所作が、まず大事です。

自分にも他人にもマイクロマネジメントはしない、がオススメ

基本所作は大変大事ですが、真面目な人は、この精度を高めようと考え、2の実績を細かく記録しようとしますが(アプリも色々あります)、個人的には、オススメしません。日々の実績管理に工数がかかる一方で、改善への影響のデルタはあまり大きくないと考えています。

例えば、とある仕事に対して、(1)ざっくり1時間かかると見立てたが、(2)実際には約90分かかった。(3)あまり取組んことがない仕事だったので、見立てが甘かった。次回、近い仕事があった場合は、今回ほどは時間がかからないと思うが、1時間強かかると見立てよう、で良いのです。

毎回、いちいちApple Watchやスマホで記録して、分単位の精度向上をしても、記録する時間の方がもったいない。私も、一時期、実績を記録することに拘った時がありますが、拘って工数をかけた割には、見立てや行動への改善への寄与のデルタがないことに気づきました。ということで、私としては、オススメしません。

"ハイライト"と"すぐやる"の合わせ技

基本所作がある前提で、もう一つだけ書きます。個人のスケジューリングをどのように立てるか?についてです。

以前、このように書きましたが、実際は、全ての仕事に対して、「すぐやる」はできません。できるだけ、「すぐやる」ようにはしますが。

そこで、留めておきたいのが、"ハイライト"です。ハイライトとは、今日一日で、この仕事ができたら御の字だ、という仕事を決め、その仕事を終えることで、一日の達成感を得る、という概念です。仕事は細かいものも含めて、次から次へと現れ、油断すると仕事に追われた状態になる状況を憂えて、グーグルの人が考えた概念です。

色々な仕事を書き出しても、本当に重要な仕事は、そこまで多くありません。それらの仕事を、一日のどこで取り組むか?をまず決め、他の時間で他の仕事に取組みます。

この概念を利用して、私はこんな風に一日のスケジューリングをします。

・一日の仕事を全て書き出す
・今日終わらせたい仕事(ハイライト)をフラグ付けする
・複数の大きな時間枠(2時間など)に、ハイライトをマッピングする
・特に面倒だったり苦手なハイライトを午前中にマッピング
・集中してハイライトに取り組む
・ハイライトとハイライトの隙間時間や他の時間に、ハイライト以外の仕事をどんどんさくさく取り組む(すぐやる)

重要な仕事であるハイライトを中心にスケジューリングを組み立て、他の仕事はすぐやるモードでどんどん消化していく構造です。

おわりに

仕事の組み立て方は、奥が深く、私も常に改善しています。今回書いた内容は一面的だったりしますが、これだけを取り入れても効果があると思います。是非、ご参考下さいー。

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