見出し画像

[SDGs] 17のゴールや169のターゲットの事例をコツコツ紹介しない訳


SDGsの授業を行っているが、この授業ではSDGsの17のゴールや169のターゲットを暗記する様な事は行っていません。SDGsの根幹であるサスティナビリティに貢献する活動ができるようになるスキルを教えているのがこの授業です。なぜ、事例をこつこつと紹介するような事業を行っていないかの説明をします。SDGsは、国と国の約束であり、それが国として達成されるかどうかに個人の責任はありません。SDGsは17もゴールがあり169のターゲットがあるため、何か環境、社会、経済のどれかに良いことをしていれば、自動的にSDGsに貢献していることになります。政治的な意味合いがあり、レズビアンやゲイやトランスジェンダー(LGBTQ)はSDGsに入っていませんが、それ以外で世界的な問題で、SDGs問われていない問題を探すことの方が難しいと思います。

しかしながら、多くの人が17のゴールや169のターゲットに内容知りたいと思っている気持ちはわかります。好奇心からSDGs細かく学びたいと思う事は素晴らしいです。そういうあなたに最高のウェブサイトがあるのでお教えいたしましょう。クリックして、調べたいSDGsのターゲットを入力してみて下さい。何でも答えてくれますよ。


ちょっと冗談ですが、冗談でなく本当に教えてくれますよ。Googleで1分位でわかることを169のターゲットを1つずつ見ていくことに何が意味があるでしょうか。このような教材もUpworksなどの、アウトソーシングサイトで1ターゲットあたり5ドル位で事例を探してレポートを作ってくれます。こんな教材を見るためにあなたは1時間の授業を費やしますか?人それぞれ社会や環境で興味があることが違います。あなたの人生の時間は限られているので169のすべてのターゲットを担当することはできません。それでも、1つずつ169のターゲットの事例を読むことに何の意味があるでしょうか。SDGsの事例を書くような大学の試験もないでしょうし、入社の面接もないでしょう。もしそんなことを聞くような大学や会社でしたら、入らない方が良いと思います。そのような会社や大学は、SDGsの本質を理解していませんので、あなたの「サスティナビリティに貢献する」欲は満たされないでしょう。

大事な事は、その興味があると言う内容を深く探求できる力をつけることです。しかしこの深く探求できる力をつけると言う事は簡単ではありません。それはちょうど、体系だって書かれた経営上や大学で使われるような教科書は大事なのはわかっているのですが読みにくいです。一方、話題のビジネスで有名になった起業家が、自分の成功体験を適当なカテゴリーに分けてつらつらと書かれているビジネス書は、難しい事は書いていないので、ノンフィクションの小説を読んでいるような楽しさがあり、読んだ後も気分爽快です。そのためこのような冒険生のようなビジネス書は売れても、大学の図書館に置いてあるような教科書はあまり売れないのです。

再現性がないような冒険書的なビジネス書は気分転換になりますが、それなら漫画を読んだり、アクション映画を見ているのと何ら変わりません。SDGsを教えると言って1つずつの事例を漫画にしたらどうでしょうか。そんな漫画を読んだところで、SDGsに貢献する活動ができるようになるとは思いません。

だから私の授業では、サスティナビリティのコンセプトがリオの地球サミットから変わったことや、MDGsとの違いからビジョンの考えが必要なことを教えます。それに関連して、現状を理解する分析方法やレポートの書き方も教えて行きます。今週は仮定の作り方を説明しました。仮定の作り方の最初の直感の部分や、自分の立場を明確にするところはAIテクノロジーが発展してもそんなに簡単にはコンピューターに引き渡さなくて良いもう良い仕事です。そういうことができるようになってもらいたいと言うのも、このスキルの向上に注力したSDGsコースを運営している理由です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?