ウェイ・ダウン・ヨンダー/チャーリー・ダニエルズ・バンド (‘74)
Way Down Yonder / The Charlie Daniels Band (‘74)
サザンロックやカントリーの大御所、チャーリー・ダニエルズのバンド名義〜チャーリー・ダニエルズ・バンドのセカンドアルバム、ウェイ・ダウン・ヨンダーを紹介させていただこうかと。
ファーストアルバム「ファイヤー・オン・ザ・マウンテン」は、それなりに知名度も高いアルバムである。その陰に隠れてあまり目立たないセカンドアルバムだが、なかなかどうして、初期チャーリー・ダニエルズ・バンドの醍醐味を十分感じさせる一枚である。
初期チャーリー・ダニエルズ・バンドの魅力は、なんといってもツインリード、ツインドラムのサザンロック独特の編成でありながら、オールマンズのような「緩急自在」や「タイプの違う二人のドラマー」というバラエティではない。彼らの魅力はその「騒々しいドラム」である。このスタイルは時系列とともに衰退していくが、初期のアルバムでは、まだまだ健在、まさに絶頂期である。
A1オープニングの「アイヴ・ビーン・ダウン」のツインリードのハモリとツインドラムのバタバタ感が最高である。B1のタイトル曲「ウェイ・ダウン・ヨンダー」のブルースっぽいミディアムスロー+独特のうねり感もいい感じだが、続くB2「ウィスキー」〜’75年のボランティアー・ジャムのアルバムのオープニング曲〜コール&レスポンスの歌いっぷりがニンマリとする。レスポンス側の歌い方が、まさに「ウィスキー」の如く、酔っぱらい節である。
次作「ナイトライダー」までは、カーマ・スートラからリリースされた。その後、エピックへ移籍するが、初期の3枚が個人的にもお気に入りである。
YouTubeでの音源をどうぞ。Spotifyは該当なし。
時空のポケットに落ちたように存在感のないアルバムだが、サザンロックが絶頂期に向かう直前の一枚である。
見つけたら即買いの一枚!
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