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海上列車/シートレイン (‘70)

Seatrain / Seatrain (‘70)
‘60年代にアル・クーパーやスティーヴ・カッツが在籍したブルース・プロジェクトが分裂した後、アル・クーパーが新しく結成したブラッド・スウェット&ティアーズに参加したメンバーと、参加しなかったメンバーに分かれた。その参加しなかったメンバーが集まってできたのが、今回紹介するシートレインである。
ファーストアルバムのリリース時は、2語表記の「シー・トレイン (Sea Train)」だったが、その後は1語の「シートレイン (Seatrain)」となった。

メンバーのうち1人は作詞専任。ベース兼フルート、ベース兼サックス、バイオリン、ボーカル兼ギター、ドラムの6人編成でスタートするが、ファーストアルバムをリリースした後にメンバーチェンジがあり、作詞専任、ベース兼フルート、バイオリンの3名に加えて、ボーカル兼ギター、ボーカル兼キーボード、ドラムが加入した。

本作でのラインナップは、以下の通り。
アンディ・カルバーグ(ベース兼フルート)、リチャード・グリーン(バイオリン)、ピーター・ローワン(ボーカル兼ギター)、ロイド・バスキン(ボーカル兼キーボード)、ラリー・アタマナイク(ドラム)、そして作詞専任のジム・ロバーツである。

当初は時代背景もあり、アートロック的な雰囲気もあったが、メンバーチェンジにより、リード楽器がバイオリン、キーボード(ピアノ)になり、カントリーやコーラスワークが大きなウェイトを占めるサウンドに変わっていった。

キャピトル 国内盤
裏ジャケット
ライナーノーツ
ライナーノーツ裏
見開きジャケット

バンドは’73年までに4枚のアルバムをリリースした後、解散した。

YouTubeの音源をどうぞ。Spotifyは該当なし。

オープニングはリトル・フィートの名曲「ウィリン(アイム・ウィリン)」で、ファンキーな演奏とコーラスワークが絶妙である。

私の所有しているものは、東芝音工時代の「赤盤」であり、コンディションが良くないため安価で購入した。一味変わったカントリーロックという風情で好盤である。

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