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レッドウィング/グラインダースウィッチ (‘77)

Redwing / Grinderswitch (‘77)
今回は、オールマンズのローディーだった、ジョー・ダン・ペティが中心となって結成したバンド、グラインダースウィッチの’70年代最後のアルバム「レッドウィング」を紹介しようかと思う。

彼らの紹介文に書かれているのは、上記のような「オールマンズのローディーだった〜」という文章であるが、文献にはもう少し詳しい内容が書かれている。
まず、‘72年頃にローディーのジョー・ダン・ペティが、自身のバンド結成を考えていたという前振りがある。さらにディッキー・ベッツが、自身のサイドプロジェクトを計画しており、そのオーディションに来たのがレス・デューデックだった。ジョー・ダン・ペティは、レス・デューデックに自らが計画中のバンドへの参加を要請するが、レス・デューデックは、新生オールマンズの再起に参加することを選んだ。これが、オールマンズの「ブラザーズ&シスターズ」の制作へとつながった。

ジョー・ダン・ペティのバンドへ参加しなかったレス・デューデックは、かつてのバンド仲間、ラリー・ハワード(ギター)とリック・バーネット(ドラム)を紹介した。そして、新たなメンバーとして、ドゥルー・ロンバー(ギター)が加わり、ジョー・ダン・ペティ(ベース)のメンバーが揃い、グラインダースウィッチとして活動を開始した。さらに’75年のセカンドアルバム「メイコン・トラックス」からは、エルヴィン・ビショップと一緒に活動していた、スティーヴ・ミラー(キーボード)が加わり、5人編成のバンドになった。

ラビット 国内盤
裏ジャケット ライナー欠品

サウンドは、やや軽めのサザンロックだが、ツインリードが随所に入っておりマニアには嬉しい。おまけにスライドギターは弾きまくりである。もう一つおまけにオルガンも負けじとテンションの高い演奏である。本作は、初期のアルバムよりリズムがロック寄りになっており、個人的には好きなアルバムである。海外では、本作の人気が一番高いらしい。ちなみにプロデュースは、ポール・ホーンズビー。

YouTubeの音源をどうぞ。

Spotifyはこちらから。

‘00年代半ばまで活動していたようであるが、現在は不明。本作までの4枚はいずれも聞き応えあり。

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