![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116818266/rectangle_large_type_2_b734f51c229315d0e71a295c787c5e5b.jpg?width=800)
ミスター・ムービン・アップ/エルヴィス・ブラザーズ (‘83)
Movin’ Up / The Elvis Brothers (‘83)
今回は、イリノイ州シャンペーンから登場したトリオ、エルヴィス・ブラザーズのファーストアルバムを紹介させていただこうかと思う。
メンバーはロブ・エルヴィス(ギター、ボーカル)、グラハム・エルヴィス(ベース、ボーカル)、ブラッド・エルヴィス(ドラム)の3人で、エレキベースながらも、スタンディング・ドラムというスタイルで、もろロカビリーを意識したバンドであった。
メンバーの姓は「エルヴィス」であるが、血縁関係はなく、所謂「ラモーンズ」みたいな感じである。
‘83年という時代もあり、スタイルはUKロカビリーの雰囲気たっぷりで、ストレイ・キャッツの亜流と言うのは失礼か。楽曲はポップさ全開であるが、あらためて聴いてもそれなりの’80年代ポップロックである。
個人的にはシングルカットされた「ファイヤー・イン・ザ・シティ」は、ストレイ・キャッツの「ランブル・イン・ブライトン」に触発された感ありである。
当時はMTVにもよくオンエアされており、私もリアルタイムでアルバムを購入した。例の如く、長い間廃盤であったが、近年カップリングCDで再発売されたのは、それなりにカルト人気があったからである。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116819712/picture_pc_9b7095522320e99840255bafc19a2ec6.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116819713/picture_pc_1752d2995a566e2da0c97119ae0e7760.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116819714/picture_pc_8d5c149279e27ae1c78438fce8456d2a.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116819715/picture_pc_03747a3473fef538a3ebfa0bd0fae05e.jpg?width=800)
YouTubeの音源をどうぞ。「ファイヤー・イン・ザ・シティ」のPV。
タイトル曲の「ミスター・ムービン・アップ」。
同時期に活動していた「ザ・ジェッツ」というロカビリートリオは、コットン3兄弟による、かなり本物のロカビリーが秀逸だった。ロカビリーのみならず、カントリー、ソウル、ドゥーワップなども取り入れた’80年代ロカビリーの一つのスタイルであった。「ザ・ジェッツ」については、またの機会にお話をさせていただこうかと思う。
‘80年代初頭、まさに玉石混交のネオロカビリー戦国時代であった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?