出撃!!/コパーヘッド (‘92)
Copperhead / Copperhead (‘92)
ノース・カロライナ州出身の5人組、ジャケットから想像されるようなハードロック寄りのサザンロックである。年齢も20代と若く、単なる懐古趣味ではない、自分たちのルーツに根差した音楽を演奏している。
私は当時、大手CD量販店で偶然見つけたのだが、南軍旗に蛇や剣といったモチーフで、それっぽいな〜という印象で購入した。サウンドは先にお伝えしたようなハードロックで、ブラックフットやモリー・ハチェットに近い。特に最後を飾る「ロング・ウェイ・フロム・ホーム」はスローな出だし〜ギターソロで徐々に盛り上がり〜スピードもテンションも上がってギターバトルという、ある意味お約束の曲である。ブラックフットのファーストアルバムの最後に収録された「ハイウェイ・ソング」に非常に近いノリである。
ちなみにこの曲は映画「ハーレー・ダビッドソン&マルボロ・マン」にも収録されたとのことである。
ある意味、この時期のサザンロックは、デレク・トラックス・バンドの登場も’97年だったので、目新しいトピックもなかったのが実情だった。そのため、どうしてもハードロック寄りのバンドが多かったのも頷ける。
残念ながら本作が唯一の作品であるが、’00年代に入ってから、ライブ音源や未発表音源のCDがリリースされている。
ちなみに「コパーヘッド」とは、アメリカ南北戦争当時,南部との協調の立場を取って平和と妥協を唱え、リンカーン政権に反対した北部の民主党員に対する蔑称。アメリカのマムシの意味もある。
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