マイ・ホームズ・イン・アラバマ/アラバマ (‘80)
My Home’s in Alabama / Alabama (‘80)
‘80年代半ばに人気を博したカントリーバンド、アラバマのメジャーからのファーストアルバム。彼らは’69年にアラバマ州フォート・ペインで、ランディ・オーウェンと従兄弟のテディ・ジェントリーらが結成した。さらに別の従兄弟のジェフ・クック、続いてさらに別の従兄弟のジャッキー・オーウェンがドラムで加入し、最初のメンバーが揃った。
‘72年にはメンバーチェンジをし、プロのバンド「ワイルドカントリー」として活動を始める。テーマパークやバーでの下積み時代を経て、GRTレコードと契約しシングルをリリースするが、GRTは倒産し、権利の買い取りに時間を費やした。その後は自主制作で3枚のアルバムをリリースし、RCAとの契約へとつながった。
本作は’80年にRCAからリリースされた実質上のファーストアルバムである。年間300本の演奏活動や、高い評価を得ていたソングライティングで、本作からシングルカットされた「テネシー・リヴァー」はカントリーチャート1位となり、一躍トップアーティストの仲間入りを果たした。オープニングを飾る、RCAとの契約以前の曲「マイ・ホームズ・イン・アラバマ」とA面ラストの「アイ・ワナ・カム・オーヴァー」はビルボードにチャートインしている。
国内でも’83年の「マウンテン・ミュージック」以降は人気も急上昇し、カントリーバンドの代名詞的なイメージにもなった。
サウンドは一言ではカントリーということになるが、アメリカの解説書などには、カントリーをベースにし、サザンロックやポップスの影響も伺える〜という記述が多い。
YouTubeで音源があったのでどうぞ。Spotifyは該当アルバムなし。
まったり感全開というか、ロックなアルバムではないが、これも南部音楽の一断面である。個人的には、初期の2枚のジャケットデザインが好みである。
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