キルビリー・ヒル/サザン・パシフィック (‘86)
KIllbilly Hill / Southern Pacific (‘86)
今回は‘80年代に登場し、’90年代には解散してしまったカントリー・ロックのバンド、サザン・パシフィックのセカンドアルバムを紹介させていただく。
ドゥービー・ブラザーズに在籍していたジョン・マクフィー(ギター、スティールギター、他)とキース・ヌードセン(ドラム)を中心にして、ジェリー・シェフ(ベース)、ティム・グッドマン(ボーカル)、グレン・D・ハーディン(キーボード)の5人でスタートし、’84年にはワーナーと契約、翌年にファーストアルバムをリリースしたが、すぐにジェリーとグレンが脱退した。後任のベースには、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのステュ・クック、キーボードにはカート・ハウエルが加入した。
本作は、メンバーチェンジ後にリリースされたセカンドアルバムであり、ブルース・スプリングスティーンの「ピンク・キャディラック」のカバーも収録している。バンドは本作をリリース後、ボーカルのティムが脱退するが、パブロ・クルーズに在籍していたデヴィッド・ジェンキンスが加入し、’88年、’90年にアルバムをリリース、そして’91年に解散した。
サウンドは’80年代以降のカントリーロック〜アメリカンロックといった趣だが、ベテラン揃いのラインナップは、高度に安定した演奏力を感じる。
ドゥービー時代もそうだったが、ジョン・マクフィーは非常に器用なミュージシャンである。
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短命に終わったバンドであるが故、今一つ注目されないように思うが、演奏力の高いバンドである。サブスクで聴いてみて、気に入ればカップリングCDを購入もよし、ジャケットを眺めながら聴くならアナログ盤であろう。
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