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海につれていって/渡辺真知子 (‘78)

‘60年代のアングラ〜’70年代のフォークと時代は進んで、’70年代の後半にシンガーソングライターがクローズアップされた中で、歌謡曲とニューミュージックの長所をうまく取り入れて、ヒットチャートに登場したのが、渡辺真知子である。そんな彼女のファーストアルバムを紹介させていただこうと思う。

横須賀の出身という関係もあり、「海」や「港町」「かもめ」といったキーワードと声楽科出身の確かな技術で人気を博した。’77年にシングル「迷い道」でデビューし、ラジオやTVで頻繁にオンエアされたのをよく覚えている。

うちの母が職場のラジオで「迷い道」を聴いて、「ええ曲やな。うち、この曲好きや。」と言ってたのを今でも覚えている。本作も中古店の定番アイテムのような感じで、どこの店でも安価で入手できる。両親とも何年も前に他界したが、そんな「好きやった」曲のレコードを部屋で聴くことで親不孝を誤魔化しているような気がする。

CBSソニー 国内盤
裏ジャケット
ブックレット
ブックレット裏
楽譜

昭和の時代は丁寧に曲を創っていたなと思う。演奏もタイトでいい感じである。もうこんな音楽はなくなったのかな?

Spotifyのプレビューでざっくりと。

音楽を聴けば、その人を思い出すのは、せつなくも暖かい。そんな一枚。

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