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フィルモア・イースト 2/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘97)

Fillmore East 2/70 / Allman Brothers Band (‘97)
音楽史上の名盤、オールマン・ブラザーズ・バンドの「フィルモア・イースト・ライヴ」が録音されたのが’71年3月12日〜13日で、その約1年前、‘70年の2月に同じくニューヨークのフィルモア・イーストで録音されたライブCDを紹介させていただこう。本作はグレイトフル・デッド・マーチャンダイジングからのリリースとなっており、20年ほど前に廃盤になっている。この音源はデッドのサウンドマンであったオウズリー・スタンリーが録音したテープである。近年になって「ベアーズ・ソニック・ジャーナル:フィルモア・イースト 2/70」として再発売され、さらにCD3枚組の完全版もリリースされたが、本作は、その元のオリジナルCDである。

「フィルモア・イースト・ライヴ」との収録曲の相違点は、「フーチー・クーチー・マン」、「トラブル・ノー・モア」と「町はずれへ〜Outskirts of Town」が収録され、逆に「誰かが悪かったのさ〜Done Somebody Wrong」、「ストーミー・マンデー」、「ユー・ドント・ラヴ・ミー」と「アトランタの暑い日〜Hot ‘Lanta」が収録されていない点である。

サウンドについては、録音状態も良く、端正な演奏という印象である。その分、1年後のフィルモアでのライブのようなギターではないが、二人のドラムは、オールマンズらしいツインドラムで、かなり激しい演奏である。

グレイトフル・デッド・マーチャンダイジング US盤
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多くのオールマンズの過去音源が発掘されているが、その中でもかなり音質の良い録音である。

Spotifyのプレビュー音源をどうぞ。こちらは完全盤のため、曲数が多くなっており、本作はトラック1〜トラック7が収録曲である。

キャリアの長いバンドなので、時期によってサウンドは大きく異なるが、デュアン・オールマン期の音源がお気に入りである。

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