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ファントム、ロッカー&スリック/ファントム、ロッカー&スリック (‘85)
Phantom, Rocker & Slick / Phantom, Rocker & Slick (‘85)
ストレイ・キャッツ解散後のリー・ロッカー(ベース)とスリム・ジム・ファントム(ドラム)がデヴィッド・ボウイやジョン・レノンのサポートを務めたギタリストのアール・スリックと結成したバンド、「ファントム、ロッカー&スリック」のファーストアルバムを紹介させていただこう。
‘80年代半ばにリリースしたアルバムとしては、リバーブが深くかかったような’80年代っぽい音ではなく、もっとオーソドックスな「ロック」を感じるアルバムである。アールのギターが「弾きまくり」感はあるものの、リズムセクションの二人も過去のロカビリーっぽさを前面に出すでもなく、あくまでもバンドのサウンドを構築している。
また本作のトピックスは、リース・リチャーズやニッキー・ホプキンスがゲスト参加している点も挙げられる。
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彼らは翌’86年にセカンドアルバム「カヴァー・ガール」をリリースするが、その後は解散となった。その後、リーとスリム・ジムはブライアン・セッツァーと共に再びストレイ・キャッツをスタートさせ、さらにパワーアップしたロカビリーを響かせている。
ブライアン・セッツァーは、ブライアン・セッツァー・オーケストラなど、自身のこだわりのサウンドを追求しているが、意外にリーのソロ作品にも光るモノがある。
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スリム・ジムは’10年代にモーターヘッドのレミー・キルミスター(ベース)、ロカッツのダニー・B・ハーヴェイ(ギター)とヘッド・キャットなるロカビリートリオを結成している。
Spotifyのプレビューをどうぞ。
ロカビリーの特徴でもあるスィング感のあるリズムではないが、実際、ロカッツもロカビリー色は濃くはない。そういった意味でも、’80年代ロカビリーの一派とも考えられる一枚でもある。
中古のアナログレコードは安価ではないが、それなりに玉数はある。
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