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ディッキー・ベッツ&グレート・サザン/ディッキー・ベッツ&グレート・サザン (‘77)
Dickey Betts & Great Southern / Dickey Betts & Great Southern (‘77)
オールマンズの1回目の解散後、ギターのディッキー・ベッツが結成したバンドが「グレート・サザン」である。アリスタ・レコードから2枚のアルバムをリリースし解散となり、オールマンズの再結成までの短命に終わったものの、オールマンズと同じ「ツインリード、ツインドラム」という編成ながら、ディッキー・ベッツの音楽性が十分に発揮されたバンドだった。
メンバーは、ディッキー・ベッツ(ギター、ボーカル)、ダン・トーラー(ギター、ボーカル)、ケン・ティベッツ(ベース)、トム・ブルーム(キーボード)、ジェリー・トンプソン(ドラム)、ドニ・シャーボノ(ドラム)の6人編成。
そんな彼らのファーストアルバムが本作である。冒頭のスライドギターが「熱さ」を醸し出す。2曲目の「ラン・ジプシー・ラン」はツインドラム独特のリズムが個人的にはお気に入りである。さらにディッキーとダン・トーラーのツインリードも美味しいところである。全体的にアップテンポの軽快なナンバーが多いが、ラストのスローナンバー「ブーゲンビリア」もよく聴けば、ツインドラムのタム回しが聴きどころになっている。
ちなみにジャケットの豪勢な屋敷は、かつての農場主が住んでいたような典型的な南部風建築になっている。こういったところにも南部人を意識していたのだろうか。
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インナースリーブの女の子が娘のジェシカ・ベッツである。
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次作の「燃え尽きたアトランタ(’78)」も含めて、まさに「グレート・サザン」なアルバムである。2イン1CDやサブスクなど、聴く手段はいくつもあるが、インナースリーブはアナログレコードにしかついていない。
YouTubeの音源をどうぞ。
Spotifyのプレビューはこちら。
ツインドラムのバンドをいくつも聴いてきたが、彼らのドラミングは非常に面白い。かなりキックの音が多く入っており、それが「うねり」のようになっている。
サザンロック好きも、そうでない人も必聴の一枚。
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