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ジャスト・ワン・ナイト/舘ひろし (‘79)

Just One Night / Hiroshi Tachi (‘79)
和モノというカテゴリーが注目されても、ピックアップされるアーティストが限られている。今回、舘ひろしの3作目ソロアルバムをチョイスしたのは、バックミュージシャンだけを見れば、まんま洋楽というのが理由である。

トム・スコット(テナー・サックス)、リック・マロッタ(ドラム)、ウィル・リー(ベース)、ジョン・トロビア、デヴィッド・スピノザ(ギター)他、ニューヨークを中心に録音され、そのサウンドはボーカルを除けば、そのまま’70年代ニューヨークである。

ご存知のように彼はクールスを脱退後、アメリカ志向を全面に出し、ファーストソロアルバムでもニューヨーク録音をするなど、ロックンロールの本場=アメリカを表現したかったのが理解できる。

帯とインナーのパーソネル

当時、私は16才で、彼のファーストアルバムを聴いて、「演奏が洋楽っぽいな」というイメージを持っていた。詳細までは理解できなかったが、空気感というか、日本とは違った雰囲気に惹かれた。

この手のアルバムでは、郷ひろみの「スーパー・ライヴ」が有名で、アルバムジャケットは横尾忠則、演奏は24丁目バンドが務めた。こちらは有名になってしまった結果、安価では入手困難である。

キング 国内盤
裏ジャケット
インナー

残念ながらサブスクにはなく、YouTubeで見つけることができた。

彼が脱退した後のクールスは、「クールス・ロカビリー・クラブ」にバンド名を変え、通算5作目の「ニューヨークシティ・NY」で山下達郎をプロデュースに迎えたアルバムをリリース、今では「和モノグルーヴ」とされている。

意外なアメリカ風味の一枚である。

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