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実践事例:社会課題への取り組みをリデザインする 浅田 崇裕さん の取り組み

こんにちは。変革実践プログラムのリード・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。今回からこの変革実践プログラムに関わる方々の取り組みをご紹介し、未来へのアクションにつなげていきたいと思います。

記念すべき初回は浅田 崇裕さん。2019年のプログラムに参加したことをきっかけに、2020年3月に社会課題解決に向け企業やNPO団体等の事業活動のリデザインする株式会社willi(ウィライ)を立ち上げました。2021年度のプログラムには運営にも参加し、共創を推進する側としても活躍されています。

社会課題のリアルを伝える「ソシャティ」

社会課題解決のためには、まず多くの人に社会課題の”リアル”、すなわち現実を知ってもらうことが必要です。これまでも社会課題について個々のNPOや市町村単位での発信はありました。しかしながら現代社会において社会課題解決には、地域や組織、領域を超えたつながりのリデザインが必要です。

そこで浅田さんは横断的に社会課題に取り組んでいる実践者の皆さんの生の声を発信し、新たなつながりをリデザインしていくためのメディアとして「ソシャティ」を立ち上げています。浅田さん自らが取材して情報発信したり、実践者の皆さん同士が交流していく機会を精力的に築いていっています。

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現代社会の三方よし「ソーシャル・バリュー・デザイン」

社会にはすでに多くの事業活動が存在しています。当然ながら事業の発達・成長は命題ですが、同時に社会課題解決に資することも求められています。浅田さんはこの2つを両立できる事業への変容を支援するため、「ソーシャル・バリュー・デザイン」の取り組みも行っています。しかもそれは表面的な見た目のデザインだけでなく、背景に込められた社会性あるストーリーのデザインから創り上げています。

例えば、障がい者雇用の施策として革製品の制作・販売に取り組んでいるNPOとの取り組みがあります。浅田さんはその製品としての価値を大手企業に紹介し、マッチングしました。さらに地域性や社会性を高めるため、行政の害獣駆除の施策と連携して、本来捨てられる鹿の皮の部分を再利用。地域資源活用と障がい者雇用創出と企業ブランディングをまとめた、まさに”三方よし”の施策を展開しています。

社会の問題を社会の力で解決するために

結局のところ、社会は”ひと”で成り立っています。現代社会の課題は”ひと”がつくったものでしかなく、その解決は”ひと”が担っていくことになります。つまり、社会の問題は社会の力=ひとの力で解決することが必然なのです。

浅田さんはこの問題意識を強く持っており、自らが事業として取り組むだけでなく、社会の力=ひとの力を育むために次世代の育成や現役世代の意識改革にも取り組んでいます。こどもたちが社会課題に関心を持ち学んでいけば、こどもたちを通じて現役世代の大人たち、とくに親世代も関心を持ち学ぶことになり、社会全体に波及していきます。そのチャレンジの一環として変革実践プログラムにも協力していただいています。

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