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【番外編レビュー③🏓】 運営面を中心とした「Tリーグ(男子)3rdシーズン」総括

今回は、彩たま以外の3チーム(男子)について各々ふれてみようと思う。

琉球アスティーダ

毎シーズンごとに彩たまの選手が当該チームへ移籍しているため、印象はよくないが、新しいものを生み出そうとしている意気込みは社長を中心にひしひしと感じているので、その点は肯定的にとらえている。

彩たまとチームカラーが著しく異なる部分を利点とし、「試合中はバチバチとやりあい、場外ではノーサイド精神で」といった関係性を築けたらいいなと思っている。

気になったのが、タイムアウト中でもお構いなしの会場内大爆音(選手と監督の対話に支障をきたしているのが、ネット越しにみていても明らかだった)で、これはさすがにやりすぎだと思ったのが一つ。

もう一つが、1月31日と2月6日、二週続けて沖縄で試合があったにもかかわらず、彩たまの選手が一旦帰京したこと。

そのまま居残って練習するものとばかり思っていたが、それができなかったのは彩たま側の事情なのかそれとも、「滞在したくても環境的にそれが許されない事情」があって帰京したのか?

いずれにしても不思議なシーンだった。

岡山リベッツ

岡山武道館での臨場感はTリーグ随一だったし、行政との関係性も良好そうに見える。ファンとの接点づくりや情報発信の頻度などの面でも好意的にとらえている。

しかしながら、シーズン最終盤でのオーダー(丹羽選手・吉田選手・田中選手の欠場)だけは本当に残念で、わずかながらでもファイナル進出への可能性が残っていたはずなのに主力選手がベンチに入っていない。

これは謎だったし、実際に2月18日の試合で木下に0-4負けしているのをみたときは「何やってんだよ!」と他チームのファンながらに思った。

「事情が色々とあるんだから余計な詮索するな。空気読め」みたいな雑な取り扱いをするのでなく、丁寧に説明をすることの必要性をこのケースから感じ取った。

木下マイスター東京

いろいろと批判を浴びながらも従来の枠にとらわれないチャレンジングなホームマッチ運営を行った琉球。会場に響き渡る手拍子とそれを煽るDJの間に一体感があった岡山。爆援應援團を中心に現状で可能な限りのパフォーマンスを最大限発揮し、ホームマッチ最終戦の試合終盤で大いに盛り上がった彩たま。

それぞれのチームに特色を感じたなかで、木下のホームマッチにおける強みはなんといってもケチャップさん(DJ)

組織でなく「個人技」でホームマッチを演出するという荒業を成し遂げてしまうのだから、その実力ぶりにあらためて圧倒されたし、そんな超一流DJにおんぶにだっこ状態で、無観客試合の演出まで任せてしまうチームとしての在り方。

2月18~21日にかけて行われた立川4連戦の無観客試合。この是非をめぐってもいろいろと考えさせられるチームだった。

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最後、運営本体についても簡単にふれておきたいと思う。

一般社団法人Tリーグ

不信感やストレスを感じる場面があったり、Bリーグと比較しながら「あぁ~」と嘆いてしまうことも正直あったが、財政緊縮という条件下で、やりくりをしていくのは相応の大変さがあったと思う。

大きなトラブルなく、クラスターも発生せずに3rdシーズンを終えられたことに感謝し、一連の運営に携わったリーグ関係者の仕事ぶりに敬意を払いたい。

今後に向けてという点では、リーグの維持・発展を図るうえで収支バランスの改善、そしてチーム数を増やすことが必要不可欠だと思っている。

全国各地の卓球愛好者がより一層前のめりな姿勢で卓球に向き合えるよう、これからもTリーグの広報・営業活動に努めていってほしい。



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