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【レビュー】 (第4戦)T.T彩たま VS 琉球アスティーダ 2020年12月4日(金)

戦い方次第では12月で3rdシーズンの大勢が早くも決してしまう。

木下&琉球 / 彩たま&岡山といった形に分断されてしまい、「ファイナルへ進出する2チームは一体どこか?」といった関心そのものが薄れてしまう恐れ。年明けから有観客で試合が行われるというのに、そんなことになったら応援する側としては溜まったものではない。

まずは12月の初戦。2戦目から負け知らずの琉球の勢いをここでひとまず止めておきたいところだ。

前回の対戦(11月21日)で言及した、「訳アリ案件」ではあるものの、両チーム間の差を感じてしまった応援力。

荒々しい琉球の応援に対してネガティブな方向に心を揺さぶられず、平常心で選手たちがプレーできるのか?

そういった部分も注視しながら試合を視聴した。

試合前

オーダー予想

彩たまのTwitterから出場メンバーが発表される直前に私が行った仮予想はこちら↓

1.松山/髙見→2.ジオニス→3.篠塚→4.さとし(英田)→V.ジオニス

前回の試合内容がよろしくなかったので、ジンタクキャプテンをオーダーから思いきって外そうと考えていたのだが・・・

・・・あれっ、一人いない。

期待のルーキー:篠塚選手は欠場。もしかしたらこの時期だと期末試験とスケジュールが被っているのかもしれない。というわけで予想したオーダーはこちら↓

流れを掴ませたら厄介な相手なので、初っ端から変化球を投じて相手の調子を狂わせ、あれよあれよという間に3-0ストレート勝ちをおさめようというもくろみだ。

松山選手はコロナ明けから公式戦で好成績をおさめており、試合勘は十分。ジンタクさんを2番に据え置くよりもチームに良い流れをもたらす可能性が高いと判断した。

・・・とまぁたいそうに予想根拠をぬかしているが、今回も安定の大ハズレ予想となっている

第1マッチ 松山/髙見 VS 吉村(和)/宇田

1ゲーム目を相手に簡単にとられて、2ゲーム目も0-3の劣勢。

「前回の対戦と同じような点数経過だな。だけど、その時は彩たまが逆転負けしたから、今度は彩たまが逆転する番だ!」

半分強がっていたが、松山選手タイムアウト明けから素晴らしいプレーを連発。実際にそうなる予兆がにわかに漂ってきた。

しかし、ここで立ちはだかったのが全日本覇者の宇田選手だった。

この日は髙見選手のボールにとことんタイミングが合っていて、カウンタープレーを連発。最後に髙見選手が打ちミスしたのはこれが伏線になっていたような気がした。

第2マッチ ジオニス VS 吉村(真)

ジオニス選手にとっては2週間の隔離期間から解放されたあとの初戦。試合勘がまだ戻っていないだろうから多くを期待するのは酷だ。だけど、もし負けるにしても、次につながる負け方をしてほしいなと戦前から思っていた。

2-3と敗れはしたが、最低限の目標は達成できたかなと自分の中ではとらえているし、何よりも同じカットマンとして、ジオニス選手の粒高面での打球処理やミドルにきたボールに対する処理。技術力の高さに私はプレーヤー目線として、思わず目がクギ付けとなってしまった。

年齢もほぼ同じで戦型も同じであるため、選手ではなく「ジオニス師匠」と認定した私。

試合を再度見直したときはラケットを手に持ち、師匠のプレーを一時停止したり巻き戻ししながら試合を見返した。

第3マッチ 英田理志 VS 平野友樹

競りはするけど、最終ゲームを落とす光景がこの日も繰り広げられている。

昨シーズン最終戦のビクトリーマッチを含めると、琉球相手に「これを取ったら勝ち」という最終ゲームを落とし続けること、ジオニスの敗戦で5試合目。

「惜しかったぁ~」

こんな悔しがり方をするのが定番になってきた。

琉球の想い出作りに貢献するのはおしまいにしよう。

【古いアルバムの中に 隠れて想い出がいっぱい♪】なんて相手に唄わせている場合ではない。今度はこっちが逆転する番だ!

「頼むぞさとし!」

そんな想いを残して、この試合以降はリアルタイム視聴から離脱。結果をあとで知ることになるのだけど、さとしの覚醒ぶりは大迫なみにハンパない。

相手の読みを外しまくるサーブ&レシーブを中心にオールラウンドなプレーを連発。やり慣れていない相手に対する平野選手のモロさを露呈させるかのごとく、最後の得点もサービスエース。

言うことなしだ。浦和美園店の電気代支払いはもう免除でよいだろう笑

第4マッチ 神巧也 VS 吉村(和)

リアルタイムで観ることができず、結果を知った上での後追い視聴となったが、ジェットコースターのような感情の乱高下が激しい試合だった。

この試合を4つのターンに分解して考察してみた。

①試合開始→第1G 5-0まで。

スタートダッシュに成功。気合も十分で、「今日こそは負けられない」という想いが伝わってくる。ビクトリーマッチへ向けて勢いをつけることができそうな試合の入りである。

②第1G5-1→第4G0-2まで。

第1Gを取るには取ったが、時間が経つにつれて劣勢状態になっていくのが目に見えてわかり、気持ちも弱っているような印象。彩たま側はたまらずにタイムアウトを取った印象だ。

③第4G1-2→第5G10-6まで。

タイムアウト後は「やるしかない!」と開き直ったのか、ダイナミックなプレーが随所に見られるようになってきた。フォアを突かれた時の反応もこれまでになく速くて調子も良さそう。

そうだ、これが昨シーズン後期MVPにつながった躍動感あるプレーだ! 今度こそ最終ゲームを獲れるぞ!!

リアルに試合をみていたらそう確信していただろうし、ビクトリーマッチの人選に想いを馳せていただろう。

④第5G10-7→10-12。

「えっ・・・」

本気で今後が心配になるような結末だった。サーブミスをした瞬間だけでない。10オールで失点をしたときにもへこんでいる様子がありありと見えて、相手に勇気を与えてしまっている。

一体どうしてしまったんだ!?

試合後ふりかえり

殊勲賞 : 英田理志(3)

目下のところチームのエース格。年内中はこの勢いでいけそうな気がしてきた。

技能賞 : ジオニス(初)

敗れはしたものの同じカットマンとして見習う部分が多すぎて、私情を思い切りはさんだ受賞である(笑)

「勝ちたいんじゃ」賞 :松山祐季(2)

シングルスに出てほしいとずっと思っているが、ダブルスの結果がとにかくほしいし、その意味では坂本監督のダブルス専用での起用方法は正しい。

総括

最低でも勝ち点1をとれるはずだったのに、それを土壇場で逃したのは痛い。試合全体をふりかえるというより、第4マッチのことで頭の中はいっぱいである。

前回のレビューでもそれらしいことを匂わせたが、少なくともジンタクキャプテンの琉球戦での起用は・・・

試合に出続けてほしいと思う反面、申し訳ないが負け方がどうしても気になってしまう。

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おまけ

クソっ、悔しすぎる!!

負けた日の夜、T.T彩たま卓球ステーション浦和店でレッスンを終えた後に北村コーチと試合の振り返りを行い、「なぜ(吉村)和弘はこうも勝負強いのか!?」「なぜジンタクキャプテンはサーブミスを連発してしまったのか?」

技術&精神面の部分から色々お尋ねしたのだが、次の琉球戦(12月14日)での注目ポイントにあげられそうな納得の内容ばかりであった。

爆援の力は自分たちが思っているよりも小さくない。選手たちを確実に後押しさせている。

そう信じてこれからも更なるエールを彩たまへ送り続けようと思う。


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