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宇宙、地球、生命が、ぼくを動詞にする。 中村桂子さんの本を読んで。

中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌 「生る」

宮沢賢治の本から引用しながら、生命のつながりについて書かれた本。

好きな言葉がいっぱいあって、そこからまた自分の言葉が出てきたので、記録的に、残してみたくなった。

中村さんがこんなことを書いていた。

生命科学の面白さに惹かれて勉強を始めたらしいが、あるときからどこか違うと違和感を抱くようになった。子どもたちが育ち、毎日動き、変わっていくことに気づき、おもしろいというのはこの動き。知りたいのは生き物という対象ではなく、生きているという現象だと思えた。幸い、ゲノムに注目すれば科学を捨てずとも全体をとらえ、動いていくさまを追えそうだと気づき、「動詞で考える」という切り口を見つけた。すると、意図せずとも自然にさまざまな分野との関わりやつながりが生まれてきた。


僕も子どもの頃、宇宙、地球科学に興味をひかれ、宇宙のはじまり、宇宙の歴史、太陽系の成り立ち、そして地球が生まれ、海ができ、生命の進化に至る過程をワクワクしながらむさぼるように知識をつめこんだ。

中村さんの言葉を読んで、なるほど、自分も、本質的には、命そのもの、生きている現象の不思議さ、神秘さ、つながり、奇跡を感じたいからこそ、「キャリア」に関わる仕事をしているんだなぁと。

自分の中での「宇宙」「地球」「生命」といった言葉の捉え直している。

「生きる」「つながる」「育む」「かきまぜる」

ここから何が生まれていくだろう。そんな命の「動く」に、ちょっとワクワクしている。







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