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レストランで働くことに考えを巡らせてみた

フランス人シェフのお店に飛び込んで数か月経った。
研修という事情から、始めは出番も少なめで双方お試し感があったのだけれど。花見時期に差し掛かると連日の満席で私の出番も増えて今もなお。
私のお店とは違ってスタッフも多いし、若い人も多いし、そしてフランス人とフランス語。当初は戸惑いもあったものの、今は私のキャラクターを理解してもらったと勝手に判断し皆様と仲良くさせていただいている。フランス語については、それなりに時間が経ったにも関わらず相変わらずほぼなにを言っているかもわからないが…。
そうこうしている間にシェフとの関係も近くなって2人でお酒を飲みに行ったりもするように。もちろん日本語での会話なのだが、ある拍子にはどういう訳かフランス語もわからない私にフランス語で話しかけてくる事もあり困惑するけど。(笑)
仕事中は気難しい顔をして、せっかちなのだが気を許した笑い顔がまたファニーな男なんだ。(親しみを込めて)

そんなお店も今は人手が不足しているという現状。いい料理を出して評価もあるにもかかわらず。人手不足は社会全体の問題ではあるのだけれど特に飲食業は顕著なのかなと。友人、知人、近しい業者さんからも誰か働ける人がいないかと聞かれることも多いし、実際に私のお店でもそういった窮地に陥ることも珍しくはなかった。

私自身レストランを運営し、レストランで働き、レストランにお客として行く事も多い。単純に食事をするだけではなくそのレストランの醸し出す情緒(雰囲気やサービスマンの所作など)も楽しんでいる。その方々が醸す情緒や知識。お店の業態を含め様々ではあるのだけれど、高いレベルに到達するにはそれなりの年月がかかると思う。
毎日勉強して、緊張した毎日を送り続けることは大変なことだ。これはありえない話ではあるけれど、私自身も経験を0に戻し、また18歳からやり直してまた怒られて…色々と覚えて…と思うと考えたくもない。(苦笑い)
レストランで働き続けることは確かに大変だと思う。

何事も大変なことから考えると出来ない気がするけれど少しづつ。志の高くなかった私も叱られながらも少し頑張ってみようと思い毎日繰り返した。もちろん反省は必要で。1年経てば結構出来るようになり。少し欲が出てもう少し頑張ってみようと環境を変えばまた出来ない元の自分になった。出来ないからまた少しづつ毎日繰り返す。反省を繰り返して。そしてまた少し出来るようになる。それが自信になる。
私は元々エラーの多い人間で失敗が多い。でもそんなこんなで何とか生きている。いまだ未完のままではあるが。

話は飛んだが、時代が変わってもレストランの労働時間は確かに長い。そういう仕事だから。けれどやってみてもいい仕事だと思う。やる人も少ないないのだからチャンスなのではとも思う。今のところだけれど人が感覚で行う創作技術なんかはAIなどは出来ないらしいし、人が醸す情緒まではまだ当面は出せないだろう。

なかなか劣勢に立たされている状況の飲食店で働く事も悪くないと言いたかったのだけれど、書き進めるうちにいろいろ考えてしまって上手くまとめられなかった。その日一日をとってもホワイトカラーに比べると長いし、そこまでいくプロセスをとってもやはり長すぎるので一方ではもっと効率が良い仕事もあるだろうなと思うのでまとめきれなかった。レストランで働くことはお勧めする気持ちとお勧めしない気持ちは半分半分。

しかしそこで働く私はとても幸せ。

でも結局どの仕事もそうかもしれないけれどそれも恐らく人による。お客様が自分の料理を食べて、対価をお支払いいただいて幸せそうに帰る様を見ればいかに代えがたいかと強く言いたいけれど。
しかし、うーん。上手く伝えられない。








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