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遡ってみて気が付く

只今、移転準備中…。

折角だからこの機会にお店の名前を変えようかなと考えてみた。
というのもとある人から「再開後はお店の名前は変わるの?」と聞かれ、
そんな事を考えてもいなかったのだがそれも悪くないなと思いその考えに至ったというやや間抜けな話し。
私自身、どういう訳かあまり屋号や店名そういった事に頓着がなく、そのままで良いと思っていたのだが。

遡って13年前。数ヶ月滞在したイタリアから帰国した。
これが最後だと思いもっと長く滞在する予定でいたのだが、いろいろなご縁もあってお店ををオープンするチャンスがあり予定より早い帰国となった。それからの経緯はまた後日として、店名をどうしようかという事になるのだが…。
DiVinoという店名は親しくさせていただいているご夫婦方からいただいた名前。本来は一緒にお店を始める時にその名にしようと言われていたのだけれど、先立って始める私がその名をいただき始めるに至った。
その名前の意味はdi~の vino~ワイン di vino~ワインの divino~神聖な
という意味になる。
そのご夫婦がワインを取り扱うお仕事柄この名前をご提案されたと思うのだが、今となってはこんな私が神聖という言葉を使うとはいささか仰々しく感じるのであった。

つい先日、近所を散歩しながら妻に名前を変えようかな、変えるならどうしようかとなどと他愛もなく話していた。リストランテタケシ…ダサい。リストランテ長…店名が料理長みたいでもっとダサい…。そんな話をしている矢先、ばったり以前からのお客様に遭遇。そしてついて出た言葉は
ディヴィーノです。こんにちは。」

そうか。もはや私のもう一つの名前のようなものだなと。
やはりお店の名前は変えないことにした。

これからもDiVinoをよろしくお願いします。




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